西洋式農法発祥の地で、日本で初めて西洋りんごが栽培された町として知られる、亀田郡七飯町に23日、道の駅「なないろ・ななえ」がオープンした。北海道の道の駅としては121番目で道南エリアでは15ヵ所目になる。この日は、地元や近郊から大勢の来館者が詰め掛け、終日にぎわった。※動画はこちらの画像↓をクリックしてご覧ください
(写真は、道の駅「なないろ・ななえ」の全景)
(館内は、多くの人でにぎわった=写真)
七飯町は、北海道新幹線新函館北斗駅から車で10分の距離。国道5号線沿いで北海道昆布館の真向かいにあたり、ご当地バーガーで有名なラッキーピエロ峠下総本店に近い。
正面入口から入ると、目に飛び込んでくるのが木を組み合わせた高い天井。開放感溢れるこのスペースは、「セブンスリビング」と名付けられた催事やイベント用のスペース。建物内に直角に配置するのではなく斜めにすることで空間に温かみを持たせている。それを挟むように七飯の食材を利用したカフェスペース、土産、特産品、農産品の直売スペースが設けられている。ここでは、七飯町生まれの男爵じゃがいもや、大きさと味が特徴の王様しいたけのほか新鮮な地場野菜が揃えられている。
(大きさに圧倒される王様しいたけの販売スペース=写真)
(写真は、北海道に初登場した「マテリアクレープなないろ・ななえ店」)
また、道の駅限定で、町内の飲料メーカー・小原の「ガラナ」を使用した「ガラナソフト」、七飯のりんごジュースを飲み比べする「ききりんごセット」、「函館牛乳」を使用した「特製フレンチトースト」なども販売されている。愛媛県松山市に本店があるマテリアクレープの店舗も北海道に初出店している。
24時間利用できるトイレも特徴的で昨年9月にオープンした「北欧の風 道の駅とうべつ」(石狩郡当別町)と同様、道の駅の売りになりそうなしつらいになっている。
鉄骨造、平屋建てで建築面積は約385坪(1272・66㎡)、延床面積約303坪(1003・96㎡)。駐車スペースは179台。設計、監理は二本柳慶一建築研究室、施工はカワマタ・東商JV。管理運営は一般社団法人七飯町振興公社が担当する。年間来場者90万人を見込む。