「まるで要塞!」――大和ハウス工業(本社・大阪市北区)が札幌市東区東雁来(ひがしかりき)13条で建設していた道内最大級のマルチテナント型物流施設が完成、4月1日から稼働する。札幌ドーム1・2個分の広さ。市が進めている東雁来開発に大きな弾みがつきそうだ。
(写真は、完成した大和ハウス工業のマルチテナント型物流センター「DPL札幌東雁来」)
総事業費100億円を投じて2016年10月から建設を進めていた。設計、監理は久米設計(本社・東京都江東区)、施工は西松建設(同・同都港区)。名称は「DPL札幌東雁来」で、敷地面積約1万8630坪(約6万1600㎡)の敷地に、延床面積約1万9800坪(約6万5600㎡)の鉄骨造2階建て施設を完成させた。賃貸可能面積は約1万8200坪(約6万㎡)で最大8区画の分割が可能。約1600坪(約約5300㎡)の区画から利用できる。
立地場所は、道央自動車道の札幌インターチェンジから4・1㎞、札樽自動車道雁来インターチェンジから2・5㎞と近く、札幌市内にも至近という交通アクセスが良いため多業種、多用途のニーズに応えられる。
大和ハウス工業は、北広島市輪厚工業団地に、物流専用施設「Dプロジェクト札幌南」を開発中で、既に稼働している施設ではユニクロが利用している。また、札幌市東区では特定顧客専用の物流施設「Dプロジェクト札幌東A・B」などを含め、総敷地面積約1万5000坪(約5万㎡)の物流施設を手掛けているが、今回のDPL札幌東雁来を合わせると、物流施設の総面積は約3万3630坪(約11万㎡)になる。