ディスカウントストア「スーパーセンタートライアル」の小樽進出が、関係者の間で話題になっている。トライアルは、2014年の7店舗出店以降、新規出店は凍結状態になっていたが、今年12月の「恵庭島松店」(恵庭市)で3年ぶりの出店を果たした。日常的な買い物への節約志向は強く、トライアル出店の環境は整っている。(写真は、12月6日にオープンしたスーパーセンタートライアル恵庭島松店)
トライアルカンパニー(本社・福岡市東区)が運営する「スーパーセンタートライアル」は生鮮食品や医薬品、日用品、家電製品などを低価格で販売するディスカウントストア(DS)業態。
旧カウボーイ店舗を取得して2008年から北海道に本格進出した。14年には単年度で一挙7店舗の新規出店を実行、道内の食品スーパー業界に激震が走った。
その後、大量出店によるツケが出て、売り場管理が不十分になり低迷状態に。昨年あたりから低迷を脱し、業績も安定、新規出店を再開できる状態になってきた。
再開1号店が「恵庭島松店」で、年末商戦に向けて12月6日にオープン。そして、次の出店場所と見られているのが「小樽」だ。場所は、小樽市新光地区で札樽高速道の朝里インターチェンジの近辺。小樽市内には本格的なDSがないため、実現すれば小樽の食品スーパー業界の勢力図も変化する。さらに「帯広」進出の話も消えていない。
3年間音なしの構えだったトライアルだけに、「そろそろ」という業界関係者の見方は多い。反響音はますます大きくなっているようだ。