食品スーパーのホクノーがスマートフォンを使ったネットスーパーのシステム開発に本腰、次年度中に稼動目指す

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 食品スーパーのホクノー(札幌市)は、スマートフォンを利用したネットスーパーのシステム構築に乗り出す。買い物客が手軽にいつでもどこでも買いたい商品を発注できるように利便性を高めるのが狙い。将来的には、このシステムを外販することも考えている。(写真は野地秀一ホクノー社長)
 
 ホクノーは、札幌市厚別区に5店舗を運営する食品スーパーで、食品スーパーの共同仕入れ会社「北海道シジシー」に加盟している。
 
 地域密着スーパーを目指す同社は、2007年4月にいち早く電子マネー「Edy」を導入するなど買い物客の利便性を高める取り組みに積極的。
 
 商品の受発注の精度を高めるレジの導入や使い勝手の良いEDI(電子データ交換)導入など、食品スーパーには不可欠のフロント業務(商品管理)での差別化で独自色を発揮している。
 
 今回、取り組むのはスマートフォンを利用したネットスーパーのシステム開発。各種スマートフォンで、商品選定から決済までほぼすべての機能が利用できるようにする考え。
 
 システム開発を担当するのは、ホクノーと日本トータルシステムの共同出資子会社の「リテール」。同社の社長も兼ねるホクノーの野地秀一社長は、「参加型のネットスーパーとして買い物客が便利さを実感できるようなシステムにしたい」と述べ、次年度までに稼動させる意向。将来的にはこのシステムを他の中小スーパーにも供与していく考え。

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