土屋ホーム副会長とスキー部総監督の川本謙氏(68)が10月31日に退任するにあたって土屋ホームスキー部は27日、札幌市北区の本社ビルで川本総監督とスキー部4選手が出席し、川本氏の退任とシーズン前の報告会を開催した。※動画はこちらの画像↓をクリックしてご覧ください
(写真は、左から順に伊藤将充選手、伊藤有希選手、川本謙総監督、葛西紀明監督兼選手、小林陵侑選手)
川本氏は、社長に就任した2001年にスキー部を創部。総監督として16年間に亘ってスキー部の活動を支えてきた。川本氏は「数ヵ月後には平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックが開催されるが、大きな節目の時こそしっかり継承したいと考え、副会長退任と同時に総監督も退任することにした」と述べた。
川本氏の後任総監督は置かず、今年2月に土屋ホーム執行役員に就任したスキー部出身で現在スキー部後援会長を務める千田有也氏がスキー部部長を務める。
川本総監督の退任について葛西紀明監督兼選手(45)は、「私は一番長くお世話になったが、成績が出ない中でもスキー部を存続していただき力強い総監督だった。もう少しやってもらいたかった。平昌冬季五輪で4人がメダルを取って真っ先に川本副会長に見せたい。それが出来たら恩返しができると思う」と話した。
伊藤有希選手(23)は、「入社5年目になるがスキー部で競技を続けられているのは、副会長がスキー部を作ってくれたおかげ。競技に向き合う気持ちや社会人としての行動などたくさんのことを教えてもらって勉強になった。退任後も副会長に喜んでいただけるようにしたい」と語った。また、小林陵侑選手(20)は、「昨年のワールドカップはゼロポイントだったが、見放さず指導いただいたことに感謝している」、伊藤将充選手(19)は、「入社2年目で競技を続けられているのはスキー部を作っていただいた副会長のおかげ。人間としても成長させていただいた」と語った。
川本総監督は4人について、「葛西は神のように神化した。伊藤は文字通り進化している。そして小林と伊藤の2人は伸びる伸化をしている。4人は今後ますます活躍してくれると思う」と締めくくった。
その後、4人は今シーズンの抱負を次のように語った。
葛西選手
「ワールドカップメンバーとして最年長優勝を目標にしたい。ワールドカップでコンスタントに成績を出すことができれば、オリンピックメンバーということになると思うので、まずはワールドカップで成績を出すこと。オリンピックメンバーに選ばれたら8度目の挑戦になる。金メダルしか見えていないので頑張りたい。
チームは今夏のシーズンから非常に良いトレーニングができて全員が表彰台に上がることができている。4人全員が平昌五輪に出場できるように監督としてアドバイスしてトレーニングに励みたい」
伊藤(有希)選手
「オリンピックジャンプ競技は、ぎりぎりまで代表が決まらないが、シーズン開幕から一つひとつのワールドカップの成績がオリンピック代表に繋がると思う。しっかり代表権を獲得して4年前のリベンジをしたい」
小林選手
「ワールドカップメンバーに選ばれているので、結果を出してオリンピックメンバーに選ばれるように頑張りたい。選ばれたらメダル獲得を目指して頑張る」
伊藤(将充)選手
「今シーズンの目標は、ワールドカップメンバーに選ばれて上位入賞をすること。2月のオリンピック代表に選ばれるように精一杯頑張りたい」