豊月、「LISTA店」を低価格の365業態に転換

流通

 食品スーパーの豊月(本社・芦別市、本部・苫小牧市)は、江別市大麻北町の「LISTA(リスタ)店」を同社が進める低価格業態「365(サンロクゴ)に転換した。LISTA店は高質スーパーとして展開してきたが、今後は品質と低価格の両方をアピールして利用客を増やす。IMG_4485(写真は、365業態に転換した365LISTA店)

 豊月は、昨年10月から生鮮食品などの品質をアピールするとともに加工食品などグローサリー部門は低価格で販売する「365」業態を導入、苫小牧市澄川町の「OASIS(オアシス)店」から順次切り替えている。
 この業態は、3000品目以上を値下げしてEDLP(エブリ・デイ・ロー・プライス=毎日低価格)で販売するもので、二極化する消費市場で価格を前面に打ち出す戦略。かつて同社は低価格で成長した歴史があるため、当時のノウハウが仕入れ面でも生きている。

 LISTA店は、2010年9月17日にオープン。当初は高質スーパーを目指し、ワンランク上のプチ贅沢商品を積極的に揃えていた。しかし、この7年間で消費市場は二極化が進行。好景気にもかかわらず、年金世代の増加やファミリー層の将来不安から日常消費は節約ムードが広がっている。豊月は、LISTA店で構築した生鮮食品の品質重視の姿勢は継続しつつ、グローサリーなどの低価格化を推進することにした。

 同社は苫小牧、千歳、恵庭、北広島市、札幌、江別、芦別に13店舗を展開している。1店舗は建て替え休業中で残り12店舗のうちLISTAを含めて10店舗を「365」業態に転換した。今後、札幌市手稲区にある「BOSCO(ボスコ)店」、苫小牧市の「見山食彩館」の転換を進める。なお、建て替え中の双葉店(苫小牧市)は秋口にオープンする予定。

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