札幌・すすきので33年間営業してきた「ロッテリアすすきの店」が6月26日に閉店して1ヵ月、同店に隣接している「すすきの交番」の建て替えが浮上している。今年で築53年、耐震性にも問題があると指摘され、札幌中央警察署も建て替えに前向きだというが……。(写真は、すすきの交番)
「薄野派出所」として南4西3に現在の「すすきの交番」が建設されたのは、1964年11月。鉄筋コンクリート造の4階建て、延床面積は約66坪。1994年の警察法改正で正式名所が「派出所」から「交番」になった。
すすきの交番が管轄するのは関東以北最大の歓楽街すすきの地区を含む南2西1から西5、南9西1から西5までに囲まれた長方形のエリア。現在地で建て替えるためには一時移転しなければならないが、移転先は管轄エリア内でなければ交番としての役割を担えない。
ところが、管轄内にはシティホテルの建設ラッシュで遊休土地は殆どない。あったとしても多くは時間貸し駐車場に利用されており、そこを借りるにしても賃料は半端ではない。強いて挙げれば、公的色の強い北電が時間貸し駐車場に利用している南6西1の約500坪や南2西2の狸小路商店街に面した空き地、セコマが所有する南9西5の約140坪(元札幌中央消防署豊水出張所)などがある。
ロッテリア跡に入る店舗とともに、すすきの交番の建て替え問題は、一時移転場所を含めてすすきのの話題になりそうだ。