コープさっぽろ(本部・札幌市西区)とサッポロビール北海道本社(札幌市中央区)、ポッカサッポロ北海道(同)は、北海道と協力して4日から「北海道の森に海に乾杯キャンペーン」を実施する。サッポログループの製品をコープさっぽろの店舗や宅配で購入すると、二酸化炭素排出権の購入(カーボン・オフセット)に協力できる。身近な方法で社会貢献に参加できるのが特徴。(写真は、キャンペーン開始の記者会見。左からサッポロビール・生方誠司上席執行役員北海道本部長兼北海道本社代表、高橋はるみ知事、コープさっぽろ・大見英明理事長、ポッカサッポロ北海道・山本隆二社長)
この取り組みは2013年11月から始まり今年で5回目。今回はコープさっぽろが全道生協統合の10周年を迎えるため、記念のキャンペーンとしても位置付ける。これまでは「北海道の森に乾杯」がキャンペーンのフレーズだったが、森を守ることは海を守ることに連動していることから「北海道の森に海に乾杯」に変えた。
具体的には、コープさっぽろの道内108の店舗や宅配で特別デザインされたサッポロビールの黒ラベルやクラシック、麦とホップ、ドラフトワンを買うと1本に付き1円分(二酸化炭素約66g)、各種ワインを買うと1本に付き10円分(同約666g)の二酸化炭素排出権購入に協力できる。ポッカサッポロ北海道のリボンナポリンとリボンハスカップソーダは1本に付き1円分。また、期間中の売り上げの一部は「コープ未来の森づくり基金」に寄付される。
販売数量は、ビール3万700ケース(24缶入)、新ジャンル5万1405ケース(同)、ワイン2440ケース(6本入)、540ケース(12本入)、リボンナポリン3500ケース(24本入)、リボンハスカップソーダ1500ケース(24本入)。二酸化炭素購入量は154t、231万円分(税別)を予定している。足寄町や下川町など14自治体の間伐プロジェクトなどから排出権を購入する。
3日、キャンペーン開始の共同記者会見が行われ、出席した高橋はるみ知事は「全国の森林面積の4分の1を占める北海道から率先してカーボン・オフセットを行う意義は大変大きい」と述べた。なお、5回目となる今回のキャンペーンで排出権購入額の累計は1000万円を超えることになる。