ニトリ元特別顧問の長内順一氏が塾長を務める「北海道経営未来塾」は、5月からスタートする第2期生の募集を始めている。北海道からニトリのようなグローバル企業を育てるため、日本を代表する企業経営者が講師になって道内の若手経営者を指導するもの。第2期の講師にはアインホールディングス(本社・札幌市白石区)の大谷喜一社長や大和ハウス工業(同・大阪市北区)の樋口武男会長などがいる。(写真は、大和ハウス工業・樋口武男会長)
北海道経営未来塾は、昨年5月から第1期が始まった。北海道商工会議所連合会や札幌商工会議所、北洋銀行、北海道銀行などで作る北海道経営未来塾実行委員会の主催で札幌市も後援している。
長内氏の人脈を活かし、ニトリの似鳥昭雄会長やオリックスの宮内義彦シニア・チェアマン、JXホールディングスの渡文明名誉顧問などが講師になって道内の2世、3世経営者20人に経営の要諦などを直接伝授した。
中でも「大人の修学旅行」と銘打った東京研修では、首相官邸や国会を訪問。長内氏と衆議初当選同期の安倍晋三首相と懇談する機会があったほか、在京若手経営者との交流もあって塾生の見識を広げるきっかけにもなった。
第2期では、5月アインHD・大谷社長、6月住友林業・矢野龍会長、7月大和ハウス工業・樋口会長、8月キャノン・御手洗富士夫会長が講師になる予定で「大人の修学旅行」や経営実務講座も実施する。受講料は30万円(税込)。
募集基準は、現在、経営的役割を担っているか、近い将来に事業承継を受ける予定の人。年齢は45歳以下。応募には塾生選考申込書のほか、入塾志望動機や今後の北海道の有り方などの小論文が必要。募集人員は50人程度で1期の倍以上を想定している。応募は、4月20日必着。問い合わせは、札幌商工会議所会員組織部会員組織課(☎011・231・1317/FAX011・231・2168)。メールは、sosiki@sapporo-cci.or.jp