台風と豪雨の影響で大きな被害を受けた道東の玉ねぎやジャガイモ。生産者や加工業者の落胆は大きいが、それを吹き飛ばすような元気を運んできたのがグリーンズ北見(本社・北見市)。同社の「たまコロ」が全国コロッケフェスティバルで栄冠を掴んだからだ。道民もまた勇気づけられた。
(写真上が「たまコロ」。写真下は、第4回全国コロッケフェスティバルで優勝したグリーンズ北見のチーム。いずれもグリーンズ北見提供)
全国コロッケフェスティバルは、10月2日、茨城県龍ケ崎市で開催された。今年で4回目となる大会は、実行委員会と龍ケ崎市商工会の主催。全国から33団体が参加して来場者が実際にその場で食べて、投票によって順位を決める。
堂々の1位に輝いたのが、グリーンズ北見の「たまコロ」。生産量全国一のオホーツク北見産玉ねぎを使い、ツナと人参、マヨネーズを使ってジューシーに焼き上げたコロッケ。このコロッケには玉ねぎが70%も含まれていて、ジャガイモやクリーム主体のコロッケでは味わえない食感がある。玉ねぎの甘さを実感できるコロッケだ。
グリーンズ北見は、地域のJAや北見市などが出資して1987年に設立された農産物加工会社。今でいう6次産業のはしり。主として業務用食材を生産、一般的にはオニオンスープ、帆立のポタージュなどでお馴染み。
「たまコロ」は、業務用の「オホーツク熟成コロッケ・オニオン」として販売してきたが、昨年6月にこの新名称に変更、広く普及させることにした。
全国コロッケフェスで優勝の座を獲得するほどの味を生み出した地域で頑張る企業。その存在に、ちょっと誇らしい気持ちになる。
「たまコロ」のホームページは、http://greenskitami.co.jp/?page_id=770