アークス3~8月連結決算 低価格競争でも粗利率、営業利益率は改善

流通

 アークス(本社・札幌市中央区)の3~8月連結決算は、生鮮食品や惣菜販売の好調で売上高は前年同期間比2・5%増の2580億500万円になり、営業利益は販管費圧縮などで同6・1%増の73億5000万円になった。粗利率も24・25%と0・24ポイントアップ。売上高営業利益率は、2・8%で0・5ポイント程度上昇した。DSC_6385(写真は、札幌市中央区の石山通沿いにあるアークス本社=手前。奥はラルズ本社)

 期中に新規出店3店舗、改装8店舗で売上げ増に繋げ、2店舗を閉鎖して利益効率化を推進。また、今年2月に事業承継したスーパーチェーンシガも増収要因になった。
 価格面では引き続き低価格政策を実施、『農産物好調、水産物・畜産物不振』と言われる生鮮食品分野でも魚離れの改善を図る『北海道もっと食べようお魚協議会』(座長・横山清アークス社長)の活動を通じて底上げを図った。
 
『アークス商品調達プロジェクト』の深耕によりスケールメリットを活かした商品調達、グループ統一商品を拡大してシナジー効果も高めた。RARAカードの総会員数は270万人を突破した。
 販管費は、LED照明への切り替えなどを進め、光熱費を前年同期間より2億1400万円圧縮、営業利益増に後押しになった。
 
 利益面は、法人税率の低下と一部子会社の繰り延べ税金資産の回収可能性見直しで法人税が減少、純利益は同35・1%増、58億5800万円となり3~5月では過去最高益になった。
 現預金は412億2700万円で前年同期比83億4500万円増加。長短借入金は、95億700万円で同16億9800万円減少した。

関連記事

SUPPORTER

SUPPORTER