道内に本社を置く食品スーパー(Super Market=SM)上場3社の8月の月次業績が出揃った。それによると、アークス(本社・札幌市中央区)は全店、既存店の売上高がともに前年割れ、マックスバリュ北海道(同・同)も既存店売上高は前年同月比102・9%で伸びは減速、北雄ラッキー(同・同市手稲区)は全店、既存店ともに前年割れだった。(写真は、北雄ラッキーが美幌町で展開するシティびほろ)
今年の8月は、前年8月に比べて土・日が1回ずつ少なかったことや台風が8月半ばから北海道・東北を連続して襲うなど、日取りと天候によって売上げが左右される食品スーパーの実態が色濃く反映した月と言えそう。
アークスの全店売上高は、前年同月比98・2%、既存店は同97・0%で3ヵ月ぶりに全店、既存店ともに前年より落ち込んだ。客数は、全店が同98・3%、既存店が同97・0%で客数の減少が売上げの減少にスライドしていることが如実に出た。客単価は、全店、既存店ともに99・9%だった。
マックスバリュ北海道は、全店売上高が同118・1%、既存店は同102・9%になった。日取りと台風の影響を受けたが、既存店は前年を超えた。消費動向に大きな変化はないと認識しており、7月と8月の2ヵ月のスパンで計算すると同社の既存店の実力とされる103%を維持しているようだ。
なお、昨年9月に承継した函館地区・日高地区の旧ダイエー・グルメシティ店舗は110%以上伸びている。ただ、昨年10月に承継した「いちまる」地盤の十勝地域は前年割れをまだ払拭できていない。
北雄ラッキーの全店売上高は同93・8%、既存店は同96・0%だった。全店ベースの落ち込みが既存店より大きいのは閉店店舗が衣料店を含めて3店舗あるため。台風による豪雨の直接被害は道東の店舗にはなかったものの、客数が極端に悪かった日があったという。全体的に生鮮食品は好調だが、衣料品は前年割れだった。全店ベースの客数は同92・3%、客単価は同101・6%になった。
北海道に地盤を置くSM3社にとって今年は魔の8月になったようだ。