札幌大学孔子学院が、今年度限りでJR札幌駅に近いサテライトキャンパスから撤退する見通しだ。運営している札幌大学の経費節減策の一環で、来年度以降は札幌市豊平区西岡の本学キャンパス内に講座場所を移す。(写真は、札大サテライトキャンパスがあるsapporo55ビル)
孔子学院は、中国政府と各大学が提携して中国語や中国文化に関する教育を行う機関。札幌大学は、駐札幌中国総領事館の協力を得て広州市の広東外語外貿大学と連携、北海道で初めての孔子学院を2007年4月に札幌市中央区北5西5のsapporo55ビル内のサテライトキャンパスで開設した。当時の理事長は、元道知事の堀達也氏だった。
半期ごとに中国語講座や太極拳、カンフー、気功の演習などのカリキュラムが組まれている。
今年度で開設10周年を迎えるが、札大は学生数の減少や短大生の定員割れで補助金が減少、年間数億円の赤字が続いている。このため、経費節減を進めておりその一環としてサテライトキャンパスの撤退を決めた。
札大孔子学院は、来年度以降、本学キャンパスに場所を移すなどして継続することになりそうだ。