道内の総合スーパーや食品スーパーなど4社・1組合の2016年度設備投資額が出揃った。アークス(本社・札幌市中央区)が昨年度に続いて100億円を超える投資を実施、コープさっぽろ(本部・同市西区)やイオン北海道(本社・同市白石区)も20億円を予定している。(写真は、リニーアルしたコープさっぽろ・あいの里店)
総合スーパーのイオン北海道(本社・札幌市白石区)は、昨年9月に引き継いで自社店舗としたダイエー店舗の手直し(東札幌店等)を実施するほか、自社店舗である「旭川西店」(旭川市)や「苫小牧店」(苫小牧市)などのリニューアルに20億円を計画。前期は、「札幌平岡店」(札幌市清田区)の土地取得等があったため127億円と設備投資額が膨らんだが、今期は既存店舗の投資のみとなりそうで、純粋店舗投資を比較すると昨年の倍程度に増えるという。
食品スーパーのアークスは、前期に108億円という過去最高の設備投資を実施した。今期はグループで新規4店舗、リニューアル20店舗内外を計画、ラルズ物流センターの改装も実施して総額103億円と前期並みを確保する。新店では道北アークス(本社・旭川市)が中富良野町に小型店の「ダ・マルシェ」を3月中旬に居抜き出店しており、4月末には「ベストプライス東旭川店」(旭川市)を居抜き出店する。
コープさっぽろは、既存店の移転新築で札幌市内2店舗(白石区と西区)を出店するほか、3月下旬の「あいの里店」(札幌市北区)に続いて「シーナ店」(旭川市)、「るもい店」(留萌市)など8店舗のリニューアルを計画、20億円内外の投資を行う。
マックスバリュ北海道(本社・札幌市中央区)は、前期に苫小牧市内に新店2店舗を出店したが、今期の新店はない。既存店リニューアルは、3月中旬の「プラザ。いちまる店」を「マックスバリュ稲田店」に転換した十勝圏で同様のリニューアルを2店舗ほど予定。また既存のマックスバリュ店舗、ザ・ビッグ店舗10店舗程度のリニューアルも実施する。設備投資額としては10億円弱。
北雄ラッキー(本社・札幌市手稲区)は、地方の小商圏フォーマット店舗のシティマート業態で4月中旬に「めまんべつ店」(女満別町)を居抜き出店したほか、6月には「シティあばしり」(網走市)をリニューアルする。
※2016年4月21日記事一部訂正ベストプライス東札幌店→ベストプライス東旭川店