海の森づくりの大切さを紹介、北海道こんぶフォーラム2月6日に開催

農業・水産業

 北海道の海にこんぶを再生させて豊かな海に戻そうという取り組みをしているNPO法人の北海道こんぶ研究会は、2月6日にJR札幌駅北口の札幌エルプラザで「北海道こんぶフォーラム」を開催する。減少するこんぶの実情や再生の具体的事例を紹介、広く市民にこんぶの大切さをアピールする。


 こんぶを中心とした海藻が密集する場所は、藻場と呼ばれ魚介類の餌場や産卵、稚魚の保育場所として重要な役割を担っている。陸上の森にあたる場所で、森が陸上に生息する動物たちにかけがえのないものであるように、藻場は海の森としてなくてはならない場所になっている。
 しかし、近年の地球環境の変化などによって、海岸の沿岸部では藻場が年々減少し魚介類にも変化が現れるなど、改めて藻場の重要性が認識され始めている。
 NPO北海道こんぶ研究会は、藻場の減少を食い止め豊かな漁場を取り戻すために、こんぶの研究や教育、こんぶに携わる人たちの交流などを目的に2007年に北海道大学の四ッ倉滋典氏を代表に発足。
 同会では、こんぶの食文化の啓蒙やこんぶの資源保全、こんぶを活用した製品の開発、販売支援なども行っている。
 今回、7回目となるフォーラムでは、講師に稚内水産試験場調査研究部の川井唯史主査と厚岸町の有限会社マリン総合の運上賢逸専務が、磯を掃除するメカニズムについて講演、磯を掃除するために作られた環境に優しい磯掃除の実例なども紹介する。
 フォーラムは、午後2時から同4時半ごろまでで札幌市北区北8条西3丁目の札幌エルプラザ2階、札幌市環境プラザ内環境研修室の1号室で行われる。
 参加申し込みは、同会へ(電話011・707・7322、konbu_npo@.net)

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