セイコーマート(本社・札幌市中央区)は8日、札幌市との「さっぽろまちづくりパートナー協定」を改定、グループ会社のセイコーフレッシュフーズ(同・同市白石区)、北燦(ほくさん)食品(同・同)を加えて、災害時における緊急物資支援などを行う項目を増やした。(写真は、改定された協定書を持つセイコーマート丸谷智保社長=左と札幌市秋元克広市長)
セイコーマートは、2011年に札幌市とのパートナー協定を締結、①持続可能な社会を実現するために環境に配慮したまちづくり②地域との連携を深めた活気あるまちづくり③障害者の就労を支援するまちづくり④次世代の子どもたちの成長を応援するまちづくりの4項目について活動してきた。
今回、東日本大震災から5年目になることを契機に、災害時など有事の際に市民生活に必要な緊急物資を供給することなどを加えた「地域の笑顔を守る安全・安心なまちづくり」の項目を新たに増やした。
また、市内にある約330の店舗が地域安全サポーターズに登録、子どもや女性を不審者から守るための駆け込み店舗としても利用できるようにする。さらに、市内全店舗のうち路面店で冬期間は砂まきをする活動も行う。
協定改定にあたり新たにセイコーマートグループの物流業務を担っているセイコーフレッシュフーズ、惣菜やサラダ、サンドイッチなどを生産している北燦食品を加え、グループ3社で札幌のまちづくりに協力していくことになった。グループの丸吉梅沢製麺、シェフグランノールなどの食品製造会社も物資供給に参加する。
札幌市役所10階の市長会議室では、セイコーマートの丸谷智保社長と秋元克広市長が出席して改定された協定書にサインした。丸谷社長は、「社会の一員として通常時でも災害時でも市民の生活を守り笑顔を取り戻すために役立ちたい。これを機に市や市民に支えられた企業として貢献していきたい」と述べた。
また、秋元市長は、「東日本大震災から5年目になり自然災害に備えることの重要性が改めて問われている。協定締結に感謝するとともに安全・安心の札幌を実現していきたい」と話した。
この日は、セイコーマートが2010年度から実施している毎年100万円の「さぽーとほっと基金」への寄付に対する感謝状贈呈も行われた。