ニトリは道内にニトリ記念館の建設を進めていく考えだ。似鳥昭雄社長が個人的に集めた世界各国の民芸調度品などを集約展示するもので、道内の観光振興に一役買おうというものだ。同社の社会貢献は道内企業の中では一頭地を抜いており、記念館の建設はこうした社会貢献の一環とも言えそう。
似鳥社長は、世界各国の歴史的な由来のある民芸調度品を以前から収集しているという。似鳥社長と同年齢で同様の趣味がある石屋製菓元社長の石水勲さんは、自身が英国などに出張した際に、アンティークな家具類を購入してきたが、そうして買い集めた調度品を石屋製菓が展開する白い恋人パーク内にその一部を展示している。
似鳥社長は道内の数ヵ所に収集品を展示する記念館構想を持っているという。
具体的な立地としては、函館や札幌周辺などが考えられているようで、札幌周辺では立地選定も実際に行われていた。ただ、札幌周辺の立地選定は条件が整わずにご破算になったという。
ニトリは、社会貢献に力を入れており、これまでにも中国四川省の大地震やインドネシア・スマトラ島沖地震、新潟中越地震などに際して合計4億円の支援金を寄附したり、似鳥国際奨学財団や北海道応援基金などを通じた様々な支援を行っている。
また、存続が危ぶまれていた札幌厚生年金会館の継続に関しても中心的な役割を果たし、大学への寄附講座開設など北海道の文化・教育に対する投資にも意欲的に取り組んでいる。
ニトリ記念館は、道内の観光振興の一助になることを期待している。
(写真は、似鳥昭雄社長)