道は、コープさっぽろ(本部・札幌市西区)とサッポロビール北海道本社(同・同市中央区)が今年度に共同で取り組んだカーボン・オフセットの取り組みに対し、両者に『オフセット・クレジット(J―VER)証明書』を贈呈した。(写真は、コープさっぽろ本部で行われた贈呈式。道水産林務部根布谷禎一林務局長=左と中島則裕専務理事)
コープさっぽろとサッポロビールは、今年7月からコープさっぽろ限定商品として「黒ラベル」、「クラシック」などビールとビール系飲料、ワイン、清涼飲料水などを販売、1缶・本につき1円(ワインは1・8ℓボトル1本につき10円)を道と道内14市町が連携して販売しているカーボン・オフセット・クレジット(J―VER)購入に充てるキャンペーン『北海道の森を元気にしよう!』第3弾を実施した。
両者は道と包括連携協定を結んでおり、キャンペーンはその一環。2014年度から始めており、昨年度は『カーボン・オフセット大賞』の環境大臣賞を受けている。
今回のキャンペーンでは182万本を販売、集まった代金で両者合わせて138マイナスCO2tのクレジットを購入した。
道は、北海道の森林づくりに協力した証として二酸化炭素削減量を記載したオフセット・クレジット証明書を21日、サッポロビール北海道本社とコープさっぽろ本部でそれぞれ贈呈した。
コープさっぽろへの贈呈式では、道水産林務部の根布谷禎一林務局長が中島則裕専務理事に証明書を手渡した。根布谷局長は「道は企業との連携を密にして今後もカーボン・オフセットを通じた森林機能向上に努めたい」と話した。
道は紋別市や標津町、広尾町など14市町と連携してCO2オフセットを商品としてt当たり1万6200円で販売している。この吸収量は環境省のJ―VER制度による認証が付いている。
道が今年度に入ってJ―VER証明書を贈呈したのは、両者の他、しりべし林業協会、ジェーシービー北海道支社の2者。