札幌をジャズの街にしようと99年から始まったサッポロシティジャズ。芸術の森から2007年に中島公園を主会場にしたが、照明や音の苦情が多く、翌年からは大通2丁目広場を会場に開催されている。
現在、開会中の第3回定例市議会の代表質問で、このシティジャズについて「公費の無駄使い」と追及したのが堀川素人市議(改革維新の会)。
堀川市議は、「大通2丁目から5丁目は市民や観光客の憩いの場。なぜ、ここに4000万円強もかけて巨大テントを張り会場にしなければならないのか。私は疑惑さえ感じている」と市の姿勢を問うた。
堀川市議によると、ホワイトロックと呼ばれる巨大テントの設営や発電機など運営費だけで4000万円かかっており、1日当たり200万円。すぐ近くの市民ホールや大通西12丁目の教育文化会館を使えば、もっと割安で済むのではないかというわけだ。
市民ホールは1日最大に利用しても65万円、シティジャズの期間中利用しても1000万円以下の運営費になると試算を明らかにし、「大通2丁目広場に巨大テントを張ると4倍以上もの公費がかかる。上田市長は、事業仕分けで経費の見直しを図るべきだ」と強調した。
上田市長に代わって答弁した中田副市長は、「大通2丁目を会場にして4回目を開いたが、全国でもトップレベルのジャズ大会になっている。そのシンボルとしてホワイトロックを作っている。世界から注目されており、大通2丁目はその会場として相応しい」と述べた。
堀川市議は、この答弁には納得せず、「シティジャズは論外。あそこでやるのはやめるべきだ。イベント自体をやめろとは言っていない。無駄なカネはかけるなといっているだけだ」と強い調子で上田市長を追及していた。