「コメリパワー」苫小牧2店体制に コメリが上陸地を苫小牧に決めた理由

流通

 ホームセンターを全国で1170店舗展開しているコメリ(本社・新潟市南区)は、「コメリパワー苫小牧西店」(苫小牧市明徳2丁目7番1ほか)の建設に向け北海道地域商業活性化に関する条例に基づいて道に店舗の新設届出を行った。IMG_5379(写真奥の土地がコメリパワー苫小牧西店の建設予定地)

 店舗面積は9281㎡で昨年12月にオープンさせた同社初の道内大型店「コメリパワー苫小牧東店」(同市新開町2丁目)とほぼ同じ規模。苫小牧市の東西に巨艦店をオープンさせることになる。
 
「コメリパワー苫小牧西店」の立地場所は、ラルズ(本社・札幌市中央区)の「ビッグハウス明徳店」の北側の隣接地。約3万㎡の土地をラルズと同様、西山牧場(東京都)から定期借地権を設定して賃借する。コメリパワー以外の小売店は設置しない。
 
 この土地は商業施設が建てられない第一種中高層住居専用地域だったが、コメリは都市計画提案制度を利用して苫小牧市に商業施設の建設が可能な第二種住居専用地域への変更を申請、同市は都市計画審議会を経て9月7日に用途地域変更の都市計画決定を行っている。
 
 商圏半径は5㎞と想定、1日当たり約3000台の自動車が来店し約5500人の集客を予定している。 
 都市計画法の開発行為申請は2015年12月、大規模小売店舗立地法の届出は16年2月で営業開始は16年12月上旬を予定している。
 
 地域貢献活動として地域との連携促進のため地元の商工会に加入、地域防災活動や市町村が行うまちづくりへは積極的に協力する。
 
 コメリは、昨年12月に「コメリパワー苫小牧東店」、今年に入って4月には「コメリパワー砂川店」(砂川市)をオープンさせた。また、12月下旬オープンを目指して「コメリパワー帯広店」の建設も進めている。
 苫東地区には流通センターを建設中で2年後に本格稼働する。苫東に近い苫小牧を橋頭堡にすべく2店体制の構築を狙う。
 同社は近い将来に小型店も含めて道内100店舗を目指すと新聞発表しており、全道圏でコメリのロゴマークである小国鶏(しょうこっけい)が付いたホームセンターが目立つようになりそうだ。

関連記事

SUPPORTER

SUPPORTER