高橋はるみ氏が北海道知事4期目を迎えることになり、道庁の特別職人事が動き始めた。焦点は高井修副知事の去就。副知事就任6年になることから退任が予想され、伊藤組土建の重役含みでの天下りが噂される。後任副知事には、柴田達夫総合政策部長や高田久保健福祉部長などの名前があがっている。(写真は、4選が決まった高橋はるみ知事)
副知事や公営企業管理者など特別職人事は、議会承認が必要なため、5月の臨時議会で議案に上る可能性が高い。知事選のため止まっていた特別職人事が高橋氏4選で動きだし、筆頭副知事で満6年の高井副知事の去就が俄かに注目を集めることになった。
高井副知事と高橋知事の息はピッタリ。高井副知事のスマートな仕事ぶりは評価が高いものの、一方で「泥をかぶらない」という声も庁内にはある。
大方の見方は高井氏退任で一致している。道政通は、「副知事のようなトップ人事は1年前から根回しが行われるもの。高井氏の退任は既に決まっており、天下り先として伊藤組土建が確定しているようだ」と語る。伊藤組土建にはかつて副知事として名声の高かった樫原泰明氏が転籍して道経済連合会副会長などを務めたことがある。高井氏は樫原氏と同様のルートに乗っているようだ。
高井氏の後任副知事として名前が挙がっているのは、柴田氏や高田氏のほか高橋知事と近いとされる川城邦彦環境生活部長、道監査委員の竹谷千里氏。
「柴田氏は現在の副知事を務める荒川裕生氏とタイプが似ている。高田氏は荒川氏や山谷吉宏副知事とも個性が違うので面白い組み合わせになるだろう。かつて道議会事務局長を1年で異動した川城氏を知事は副知事にしたいと思っているだろうが、仕事はできても劇薬に近いため登用は賭けかも知れない。竹谷氏も女性登用の流れから十分に可能性がある」(道政通)
ちなみに道庁幹部の人事担当は高井副知事。自らの引退と後継は既に知事に打診済みかも知れない。
※2015年4月28日記事一部修正