アークスは1日、札幌パークホテルでグループ11社の合同入社式を行った。アークスが誕生して13年目となる今年は、過去最多の175人が新人社員として入社式に臨んだ。横山清社長は、「10年後には売上高1兆円を目指す。それを実現するのはあなた方新人社員だ。双肩に期待する」と挨拶、新人社員たちは緊張した面持ちで聞き入っていた。(合同入社式で挨拶する三浦紘一会長)
今年入社した新人社員175人のうち4大卒が52人、短大・専門学校卒が15人、高校卒が108人。配属先は、ラルズ16人、ユニバース58人、福原20人、道北アークス17人、東光ストア18人、道南ラルズ2人、道東ラルズ6人、篠原商店3人、ジョイス14人、ベルプラス16人、アークス5人となっている。
最初に三浦紘一会長(ユニバース社長)が登壇。「個人的には多分3年後にアベノミクスは失敗だったという結論が出るのではないかと思う。歴史に学ぶことをもっとすべきではないか。3年後、日本の平均株価がいくらになっているだろうか。どんどん上がって行く予想が多いが、もう成長しないという見方もある。頼りになるのは自分しかいないという覚悟を定めて欲しい。自分で自分のために投資するという考えを持つことが今の時代に一番あった考え方だ」と激励した。
続いて福原朋治副会長(福原会長)が挨拶。「知識や技術は人格、人柄があって初めて生かされる。明るく元気で素直であることが必要。つまり明・元・素。これとは反対に暗くて病気で反抗的な、暗・病・反(たん)の人は困る。この中には1人もいないと思う」と述べ、人格の大事さをあらためて訴えた。
横山社長は、「アークスは年商5000億円を超えたが、首都圏と違って東北・北海道のマーケットで地道な仕事を積み重ねて業界ベスト3に入った。今後の目標は10年後の1兆円とそれに見合った利益だ。アークスは食品スーパー業界の中で先頭を走っている集団。その先頭のエンジンはあなた方だ。一緒に頑張って行きたい」とエールを贈っていた。
(引退した稲葉選手からプレゼントされたというバットには目指せ1兆円と書かれている)
横山氏は挨拶を終えると演台の下からバットを取り出し新人社員の前に掲げた。2日前の楽天戦を観戦した横山氏が日ハムを引退した稲葉選手からもらったもので、バットには『目指せ1兆円』とサインが入っているという。「地方で素晴らしい長寿社会を創っていくには我々の仕事が欠くべからざる仕事。1兆円達成は新人社員の双肩にかかっている。このバットをしっかり握りしめて一緒に仕事をしていきましょう」と語った。
新入社員を代表してユニバースに入社した木村綾花さん(22)が、「食のライフラインを守る生活防衛隊であることの使命感を持ち、食に携わる者として地域社会に何ができるかを考えていきたい」と答辞を行った。
(新人社員175人を代表してユニバースに入社した木村綾花さんが答辞を述べた)
アークスの新人社員は過去最多となったが、北海道よりも東北の人数が逆転したことでも今年はエポックになる。今後も徐々に東北の新入社員比率は高まって行くことになりそうだ。
ちなみに過去3年間の新人社員数は、2012年116人、13年112人、14年143人。アークス社員全体は約4200人。