高橋はるみ氏(61)が明らかにした選挙公約。17日の会見時間は約45分間だったが、前半の20分間は公約についての説明に割かれ、後半の25分間は記者とのやり取りに当てられた。記者との質疑応答では佐藤のりゆき氏(65)と一騎打ちとなる選挙構図などについて質問され、高橋氏はいつにない痛烈トークで佐藤氏の批判に一つひとつ言及していった。(写真は、一騎打ちとなる佐藤のりゆき氏の批判に反論する高橋はるみ氏)
民主党北海道の支持、共産党道委員会、新党大地、社民党道連が支援するフリーキャスターの佐藤氏が、高橋氏の4選阻止を訴えていることについて、高橋氏は「3期が良くて4期が悪いのは何故なのかが分からない。全国では6期や7期やった知事もいる。多選になると、知事の親族の企業への利益誘導とか、新しい発想がないとか、マンネリ化しているとか、トップに耳障りな良くない情報が入りにくくなるとか、そういうことを言う人がいるが、それは本人の気持ち次第ではないか」と佐藤氏の4選批判に反論。
そのうえで、「今、私は61歳、政治家としてはまだまだ働きざかりだ。前任の知事(堀達也氏)が知事になったころの年齢。相手候補(=佐藤氏)が当選して3期やられて、4期目という時に(年齢で)どうかな、というご自身のこれからのプロセスを念頭において発言しているのではないか。私は、孫の顔を見たい年齢になったが、政治家としては常にフレッシュに周りの意見に耳を傾けることに自信を持っている。全身全霊の情熱を傾けて北海道のためにしっかりやりたいという信念は、1月4日の立起表明より高まっている。批判は当たらない」と強く佐藤氏を牽制した。
高橋氏は、政策分野ごとに北海道をどういう方向にもっていくのか、地に足の着いた目標設定などの政策論争を是非やっていきたいと述べた。
また、佐藤氏が高橋氏の道政を国依存だと批判していることについては、こう反論。「私はいつも批判については真摯に耳を傾けている。耳障りの悪い話ほど重要だと認識しているからだ。しかし、今回の国依存の批判は、思い当たることがなく大変残念。道議会の場などで、政治的に対立する相手からそう言われることは理解する。しかし、相手方候補(=佐藤氏)は道民党と言っているのにそういう間接情報で国依存と言う。どういう場面で国依存なのか是非直接聞いてみたい」
国は様々な助成などを行っており国を利用するのが当然というのが高橋氏の基本スタンス。「北海道のために、全くぶれずに12年間やってきた自負がある」と静かな語り口ながらメラメラと火が付いた闘争心を覗かせていた。
「私は30年間、霞が関にいて人脈のネットワークがある。国会議員とも親しく、麻生さん(太郎氏、現財務大臣)とは40歳になる前から良く知っている。ネットワーク力では誰にも負けない」と高橋氏。
知事選告示まで残り10日。表舞台、裏舞台ともに準備万端になってきたようだ。