アークスグループの取引先など関係者1300人が参加して恒例の新年名刺交換会が7日午前、札幌パークホテルで開催された。昨年9月からグループに入ったベルプラスの遠藤須美夫会長(アークス取締役)も初参加、「グループ内で子会社同士の合併を大きな目標として力を入れたい」と挨拶、ジョイス(岩手県盛岡市)との合併に取り組む決意を強調した。(写真は、挨拶する遠藤須美夫ベルプラス会長・アークス取締役)
会場となった札幌パークホテル地下2階のパークプラザには、名刺交換会が始まる30分以上前から取引先関係者が押し寄せ、あちこちでグループ各社のトップと新年の挨拶をする光景が見られた。
11時から始まった会では冒頭に横山清アークス社長が挨拶、「今年の経済状況を天気に例えると曇りのち晴れと皆さんは言うが、私は晴れのち曇りだと思う」と楽観論を否定。経済が大幅に良くなることはなく、また不況でもないという認識を示したうえで、「数値目標を達成するのも大事だが皆さんと一緒に力を合わせて新時代を乗り切って行くことがもっと大切。投資家だけでなく消費者、取引先、地域社会、社員などステークホルダーがお互いにウィンウィンの関係になって高い志と信頼関係、団結力を持って乗り切っていきたい」と述べた。
(写真は、今年の経済状況を晴れのち曇りと予測するアークス横山清社長)
挨拶の最後に背広の内ポケットから今年届いた一枚の年賀状を取りだし、「これは日本の2大流通企業のうちの1つの企業トップから届いたもの。そこには肉筆でこう書かれていました―《増税後の厳しい中 好業績に感服しています》―これをどう受け止めればいいでしょうか」と会場を笑わせた。
続いて、昨年9月にグループ入りしたベルプラスの遠藤会長が登壇、「アークスグループに参加させてもらって良かったと思っている。これから我々がアークスグループのメンバーとしてやっていかなければならないことのひとつがアークスグループ内での合併問題だ。私はアークスの役員の中で横山さんを抜いて最年長になるが、仲間にさせていただいた以上はベルプラスをグループにとって最も望ましい方向に変えていく必要がある。自身の中からファイトが湧いてくる感じがしておりどこまで役に立てるか分からないが再編成を大きな目標として取り組みたい」と語った。
また、ペルプラスの澤田司社長も挨拶。澤田社長はアークスグループ入りして最初の役員会で各社の決算数値を見て腰を抜かしたエピソードを紹介、「私は食品スーパーではユニバースだけが別格の好業績だと思っていたが、アークスグループの各社は規模の大小は別にしてユニバース並の数値であることにびっくりした。これがドミナント化の効果なんだと思い、アークス入りを決断した遠藤会長の判断が正しかったことを痛感した」と述べ、早い期間に岩手県で存在感のある強い会社にしたいと強調していた。
その後、アークスグループの取引先で作る大輪会会長の大丸藤井の藤井敬一社長が乾杯の発声を行い、約1時間歓談が続いた。(写真は、ベルプラス澤田司社長)