全日本食品(本社・東京都足立区)は、閉鎖していた札幌市清田区の北海道支社跡約1500坪をメディカルシステムネットワーク(同・札幌市中央区)子会社の日本レーベン(同・同)に売却していたことが分かった。日本レーベンはサービス付き高齢者住宅事業(サ高住)を展開しており、取得した土地も同事業に活用すると見られる。(写真は、全日食北海道支社と物流センター。現在はこれら建物が解体され日本レーベンが土地を取得している)
全日食は、今年4月に札幌市清田区美しが丘1条6丁目の国道36号線沿いにあった北海道支社と道央物流センターを閉鎖。恵庭市戸磯の恵庭テクノパーク内に取得していた中古物件(約1万4000坪)を利用して道支社と道央物流センターを移転集約させた。
使われなくなった道支社と道央物流センターの跡地利用が注目されていたが、このほど更地の状態で日本レーベンに売却されていたことが分かった。土地には、親会社で調剤薬局事業などを展開する東証1部上場のメディカルシステムネットワークを債務者に4億円の債権額でりそな銀行が抵当権を設定している。
日本レーベンは、サ高住の「ウィストリア」シリーズとして「N17」(札幌市北区北17条西3丁目)、「清田」(清田区真栄1条1丁目)の2棟を展開、現在、旧丸井今井小樽店跡に「小樽稲穂」、旧札幌市教育委員会庁舎跡地にも同様の建物を建設中。取得した全日食跡地にも同様の建物を建設するものと見られる。
なお、全日食がHGCの吸収に伴って所有していた北広島食品センター(北広島市中央5丁目)の跡地は石屋製菓に売却されている。