来春の道議選に札幌市北区から無所属で出馬する梶浦宣明氏の事務所開きが17日夕行われた。梶浦氏はYOSAKOIソーラン祭りの常勝チームとして有名な新琴似天舞龍神に二十年間関わり、総代も務める。一方で、木本由孝元道議や民主党元衆議三井辨雄氏の秘書を通算30年近く務めた。梶浦氏は政党や団体など組織に属しておらず選挙戦では地域やYOSAKOIソーラン祭り関係者の協力を得て草の根選挙を展開する。 (写真は、事務所開きで決意と謝辞を述べる梶浦氏)
事務所開きには、梶浦氏の幼馴染みで今回の衆院選で維新の党比例で国政に返り咲いた松木謙公氏やYOSAKOIソーラン祭り組織委員会会長の星野尚夫氏(札幌観光協会会長)らのほか地元商店街、町内会の関係者ら約200人が集まった。
来賓として出席した元厚生労働大臣の三井氏は、「梶浦さんは、新琴似で生まれて育った人。私の秘書として11年間務めてもらったが、政治の道に進む機は熟した。同じ北区出身の松木さんには国政で活躍してもらい、梶浦さんには道政で頑張って貰いたい。彼は無所属で応援団もいないので地元の皆さんの力を貸してほしい」と挨拶した。松木氏も、子供のころに梶浦氏と新琴似周辺の沼地で遊んだ話を交えながら「まさか二人で政治の世界を目指すとは思わなかった。新琴似から是非道議を出しましょう」と訴えた。
(国政に返り咲いた松木氏も北区出身。幼馴染みの梶浦氏の道政進出を後押しする=写真右)
また、YOSAKOIソーラン祭りの関係者を代表して『YOSAKOI JAPAN全国連絡協議会』の会長で梶浦宣明を応援するYOSAKOI勝手連代表の町田好弘氏も「実行力、行動力、地元を愛する心では誰にも負けない人。全力で応援したい」と述べた。
最後に参加者を前に梶浦氏は、「私は明治二十年に新琴似に入殖した屯田兵の四代目で、北区で生まれ北区で育ち北区で暮らしている。北区を元気に、北海道を元気にするために立候補した。厳しい戦いを全力で戦いたい」と挨拶。そのうえで二十年間に亘ってYOSAKOIソーラン祭りに参加して全道を飛び回った経験から、地方の疲弊と歩調を合わせてYOSAKOIソーランのチームも疲弊していることを強調、「もう一度北海道を元気に、YOSAKOIソーランを元気にしたい。そのために北海道とのパイプ役として働きたい」と語るとともに、医療・福祉・介護の充実を図り景気回復と雇用安定を実現、子供の教育問題や働く女性の環境整備、高齢者の働く場所を確保、元気で安心して暮らせる地域づくりを目指すことを約束していた。
北区の道議は定数4人で8人が立候補を予定している。