北海道経済産業局は10日、10月の道内の大型小売店、コンビニエンストア、専門量販店の販売動向速報を発表した。専門量販店は今年1月から調査を開始したため前年との比較はできないが、大型小売店、コンビニの全店ベース、既存店ベースとも全体では前年同月を上回った。(スーパーも地方は苦戦が続いている=写真は釧路市内のスーパー。本文とは関係ありません)
大型小売店のうち百貨店売上高は173億5600万円で前年同月より1・1%の減少。部門別では衣料品が2・5%、身の回り品は0・5%の減少だったが飲食料品は0・9%伸びた。
スーパーの売上高は全店ベースで前年同月比1・3%増の611億900万円、既存店ベースでも同0・7%増だった。スーパーでも百貨店同様に衣料品(全店ベース5・2%減、既存店ベース2・3%減)、身の回り品(同1・9%減、同0・8%減)が振るわず、飲食料品(同2・4%増、同1・6%増)が堅調で全店・既存店ともに4ヵ月連続で前年同月を上回った。
ただ、札幌市内とそれ以外の地域では温度差がある。既存店ベースで見ると札幌市内の百貨店(0・3%増)、スーパー(2・6%増)ともに前年を上回っているが、それ以外の地域では百貨店(5・2%減)、スーパー(0・8%減)ともに前年を割り込んでおり地方は苦戦している状況だ。
コンビニは、新店を含めた全店ベースで447億3200万円、前年同月より3・8%の増加、既存店ベースでは1・6%の増加になった。総店舗数は前年同月より62店舗増えて2856店舗。
専門量販店は、家電量販店82店舗の全店売上げが100億6700万円、ドラッグストアは全586店舗の売上げが173億3600万円、ホームセンターは全176店舗の売上げが110億4700万円だった。
単純計算による専門量販店1店舗当たりの10月売上げは、家電量販店1億2200万円、ドラッグストア2900万円、ホームセンター6200万円。