ディスカウントストアのトライアルカンパニー(本社・福岡市)は、24日午後8時で札幌市手稲区の「スーパーセンタートライアル富丘店」を閉店する。9月下旬に同じ手稲区内に「星置店」(同区星置3条1丁目)を新設オープンすることに伴うもので、居抜き出店していた「富丘店」は2年弱で役割を終える。(写真左は24日で閉店する「スーパーセンタートライアル富丘店、写真右は建設中の「スーパーセンタートライアル星置店」)
「富丘店」は、国道5号線沿いの7階建て複合マンション「手稲パークビル」の1階と地下1階で賃借営業。ワンフロアは約400坪で1階に食品、地下1階はドラッグやカー用品、ペット用品、服飾・ホームファッション、電化製品などのフロア。
トライアルが、ここに出店したのは2012年10月17日。道内で中・小型店の展開を始めた時期の居抜き物件で、これまでの郊外大型店とは異なるMD(商品政策)を展開。徒歩や自転車などで訪れる買い物客を対象に食品等を品揃え、これまでのトライアルの印象とは違った鮮度感などキメ細かなサービスが打ち出されていた。
閉店することになったのは、同じ手稲区内に既存店として「手稲店」(札幌市手稲区前田5条13丁目)があるほか、9月下旬には新設中の「星置店」がオープンするため。「星置店」は、現在建屋が完成、店舗前駐車場の舗装に取り掛かる段階。店舗面積は約4400㎡。「富丘店」の閉店によって、「星置店」へ人的資源を集中させるものと見られる。
「富丘店」は、トライアルが営業する以前にコープさっぽろや旭友ストアー(旭川市)が食品スーパーを出店していた物件。2社とも営業が軌道に乗らず撤退、トライアルはジンクスを覆すかどうか注目されていたが、結果的に撤退することになった。