JAグループ北海道は22日の役員推薦会議(有塚利宣委員長・帯広川西農協組合長)で3年間の任期満了に伴う北農4団体の会長副会長人事を決めた。JA北海道中央会の飛田稔章会長(66)とホクレン農業協同組合連合会の佐藤俊彰会長(65)は再任され、北海道信用農業協同組合連合会の会長には長谷川幸男JA道中央会副会長(65)、北海道厚生農業協同組合連合会とJA共済連北海道の共通会長には小野寺仁ホクレン副会長(65)が就任する。6月の各連合会総会で正式決定する。(写真は左から飛田氏、佐藤氏、長谷川氏)
道内の農協組合長の中から選出される4団体の会長、副会長など常勤役員は、1期3年が任期。役員改選の内規では5期15年を超えないこと、改選時に70歳を超えないことが条件。 北農4団体のトップは、道内各地域のバランスをとるように選出され、有力4地域である上川、十勝、空知、オホーツク網走の各地区農協連合会会長をベースにしながら石狩、後志、 日胆、渡島・檜山の各地域の連合会会長が補佐していく体制が取られている。
北海道農業の司令塔の役割を持つJA道中央会と農産物・資材販売のホクレンは飛田(幕別町農協組合長)、佐藤(オホーツク網走農協組合長)両会長が共に再選され3期目を担う。飛田氏はTPP交渉の前面に立ち、道内農業界や経済界の反TPPの象徴的人物として発信力がある。佐藤氏も中央での人脈が豊富で将来を見据えた北海道農業の方向性に一家言を持つ。
安倍政権が進めようとしているJA改革で農協組織の在り方が大きく変わる可能性もあり、今後3年間はかつてない激動の環境に置かれることになりそう。飛田会長、佐藤会長の2トップ体制の真価が問われることになる。
北信連会長に就く長谷川氏(いわみざわ農協組合長)はJA道中央会副会長を2期務め、道厚生連・JA共済連北海道の会長に就く小野寺氏(新はこだて農協組合長)もホクレン副会長を2期務めた。
他の人事は次の通り。
▽JA道中央会副会長内田和幸・ながぬま農協組合長(65)=新任▽ホクレン副会長伊藤政光・新得町農協組合長(65)=再任、滝沢義一・釧路丹頂農協会長(65)=再任、板谷重徳・ひがしかわ農協組合長(67)=新任▽ホクレン代表幹事佐久間富雄・北ひびき農協組合長(65)=新任▽北信連副会長佐藤彰・北いしかり農協組合長=新任▽道厚生連副会長西一司・オホーツクはまなす農協会長=新任