札幌市や明治安田生命など9者がメンバーになる北1西1市街地再開発組合が建設する「北1西1再開発ビル」にNTT東日本が入る見通しだ。これに伴って、札幌市役所本庁舎と同じ街区にある「NTT大通西2丁目ビル」は解体され市に売却されることになりそうだ。(写真の手前左のビルがNTT大通西2丁目ビル、奥の建物は札幌市役所)
北1西1地区では、市や明治安田生命、UR都市機構、パーク24のほか大成建設、岩田地崎建設など地権者9者がメンバーになる市街地再開発組合が5月半ばに設立され、秋口から敷地内にある明治安田生命札幌北1条西ビルが解体され、来年初めから建設工事が始まる。
再開発ビルは、建築面積が約9800㎡で地下5階、地上28階の高さ154mの高層オフィスビルになる。
同ビルは、地権者の持ち分とフロアーの権利変換をした後、余剰分は分譲販売されるが既にHTBや朝日新聞の2社が取得して移転することが明らかになっており、NTT東日本も保留床を取得する方向。
総工費約680億円を掛けた工事は2017年の10月ころに完成する予定。NTT東日本の事務所を一定程度集約することになる。
現時点で明らかになっているのは、大通西2丁目にあるNTT大通西2丁目ビル内の機能を移転させること。これに伴って、同ビルは解体、市へ売却されることになりそう。そのほかにも市内にあるNTT関連事務所が再開発ビル完成後に移転すると見られ、現在使っている既存ビルを賃貸オフィスビルに振り替えたり、売却、解体を実施していくものと思われる。