イオン北海道(本社・札幌市)のコンビニ型食品スーパー『まいばすけっと』がコンビニエンスストア跡に出店する。2月末に閉店した「セイコーマートはしば店」(札幌市中央区南17条西12丁目)に代わって出店するもので、『まいばす』VS.『コンビニ』の顧客獲得競争が今まで以上に激しくなるきっかけになりそうだ。(写真は、まいばすけっと南17条西12丁目店の出店予定店舗)
『まいばすけっと』は、イオン北海道が2012年3月16日の「南5条西10丁目店」を皮切りにスタートさせた小型店事業。コンビニとの差別化を図るため、生鮮食品やデリカの品揃えを増やし、「歩いて毎日通えるスーパー」がコンセプト。
これまでの出店は、札幌中心部からやや離れたオフィスビル、商業ビルやマンションなどの既存建物の1階に出店するケースが多く、新築ビル1階や独立新店を志向するコンビニとの出店戦略には違いがあった。
しかし、『まいばすけっと』事業を始めて2年が経過、市内の店舗数も18店舗になって、今後出店を増やしていくため退店・閉店したコンビニ跡にも積極的に出店していく姿勢に転換、今回の「南17条西12丁目店」はそのきっかけになる出店と位置づけられる。
イオン北海道は、3月1日付で『まいばすけっと事業』を統括する『まいばすけっと事業部』を新設、社長直轄にする機構改革を行った。スタートした12年度は7店舗、13年度は10店舗を出店しており、14年度は出店ペースをさらにアップして今期末には倍増の店舗数にする考え。
札幌市内のみで展開していくことにしており、今後コンビニ店舗跡に『まいばすけっと』というケースが増えていきそうだ。
現在の18店舗の区別出店数は、中央区9、北区5、西区2、東区と豊平区が各1。