食品スーパーの豊月(本社・芦別市、本部・苫小牧市)は10日午前9時、「フードD OASIS(オアシス)」(苫小牧市澄川町1丁目)をオープンさせた。ディスカウント業態の「ザ・プライス」をリニューアルしたもので、低価格路線から生鮮食品の品質と品揃えを重視した高質化路線の店舗にした。豊岡憲治社長は、「商圏の競争に打ち勝つための差別化で、お客の満足度を高めたい」と語った。(写真左は、リニューアルによって「フードD OASIS」としてオープンした店舗。写真右は店内)
「フードD OASIS」は、店舗面積約480坪。29年前にフードDの2号店としてオープン。これまで4回リニューアルしており、3年前のリニューアルではハードディスカウントの実験店「ザ・プライス」として展開していた。
今回、5回目となったリニューアルでは品質重視と品揃え強化の高質化店舗に切り替えた。同一商圏内で競合店と差別化するには、価格よりも生鮮、デリカで顧客の満足度を高めるのが必要と判断したため。
ただ、高質化=高価格ではなく、価格面での訴求も狙っている。10日のオープン日は、愛知産春キャベツ1玉本体価格93円やマルちゃん焼きそば3人前本体価格92円などが目玉商品で、11日には千葉県産だいこん2L1本本体価格93円、道内産刺身用むき帆立約900g本体価格645円などが用意されている。12日にも道内産ほうれん草本体価格79円、日高産新巻鮭1尾約2・4kg本体価格738円といったオープン特価商品がある。
世界のナチュラルチーズのコーナーやワインも常時200種類揃えている。
豊岡社長は、「高質化店舗としては、このくらいの面積がちょうど良い。当社の高質化大型店と同じくらいの品揃えができている。生活提案型店舗としてお客のニーズに応えたい」と言う。
同社では、今回を含めて8店舗のリニューアルを終えており、残り5店舗のリニューアルも順次実施していく。