コープさっぽろ(本部・札幌市)は、道内179市町村の図書館に今後2年間にわたり絵本を寄贈することを決め、31日道立図書館で贈呈式を行った。コープさっぽろでは2年前から1~2歳の小さな子どもがいる子育て世帯に絵本を無償提供する活動に取り組んでいる。今回、2月に道と締結した包括連携協定に基づき子育て支援の一環として全道の図書館に絵本を寄贈することになったもの。(写真は絵本の贈呈式。絵本を持つコープさっぽろ中島則裕常務理事=左と目録を持つ道立図書館の阿部豊館長)
 
 コープさっぽろは、2008年に社会貢献のひとつとして「子育て支援基金」を創設、10年から1~2歳の子どもがいる子育て世帯に年間3冊の絵本を2年間無償で届ける『えほんがトドック』の取り組みを続けている。
 
 これまでに2万3430世帯に合計10万7430冊の絵本を届けてきた。最近では読み聞かせの活動も実施、昨年は道内30ヵ所の保育園や幼稚園を訪
問し子ども達たち絵本の楽しさを知ってもらう活動を行った。
 
 コープさっぽろは、今年2月に道と包括連携協定を締結、その中の協働テーマに「子育て支援」が入っていることから、今回、道内179市町村の図書館に絵本を寄贈することを決めた。
 
 道内の多くの自治体では、「ブックスタート」として0歳児検診の際に絵本をプレゼントしており、コープさっぽろの図書館への寄贈でさらに絵本を介した親子や地域住民の触れ合いが広がることが期待される。
 
 寄贈されるのは、「えほんがトドック絵本選考委員会」が推薦する絵本で1回目の配本として「でんしゃにのって」(とよたかずひこ作・絵、アリス館)が200冊、道立図書館に贈られた。道立図書館は札幌市内には区役所ごと、他の自治体には1か所ずつ図書館を選んで配送する。2年間で6種類の絵本を合計1200冊寄贈する。
 
 31日に道立図書館で行われた贈呈式で、コープさっぽろの中島則裕常務理事は「この取り組みを通して家族の絆や大切な価値観の伝承などが各地で広がってけばと願う」と挨拶。阿部豊館長は、「責任を持って各図書館に配ります」と語っていた。


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