サッポロビールが北海道エリアの戦略説明会開催、「黒ラベルファースト」として黒ラベルの重点展開

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 サッポロビールは、北海道エリアの2013年マーケティング方針・北海道戦略説明会を15日にさっぽろテレビ塔2階で開いた。メディア関係者や広告代理店を対象に実施、約70人が参加した。今年のスローガンは昨年の『ふるさとのために、何ができるだろう?北海道はサッポロビール』を踏襲、北海道で生まれ育った企業グループとして道民に北海道を代表する元気で親しみのある企業と言われるグループを目指すとしている。ビールテイストでは「黒ラベルファースト」と銘打って黒ラベルを重点展開していく考え。(写真は、北海道戦略説明会で挨拶する嵯峨山真サッポロビール北海道本社戦略企画部長)
  
 サッポロビールは、ビールテイスト市場と総合酒類市場の2本柱で成長を目指し、2013年はビールテイスト市場で主力ブランドにさらに磨きをかけ、昨年300億円を超えたワイン、スピリッツ事業でもさらなる成長を目指すとしている。
 
 ビールテイストでは、黒ラベルファーストとして黒ラベルの販売に重点を置き、流通店舗でのお客様向け出張セミナー、企画商品も月1回のペースで発売し例年よりも大きな企画展開ができる商品を投入していく。また、初の取り組みとして黒ラベルの道内限定CMの展開も進める。
 
 黒ラベル以外でも、エビスは2月20日に「薫り華やぐエビス」を限定発売、12年連続売上げが伸びているクラシックも「北海道に、一筋です。」をテーマにクラシックらしいコミュニケーション展開を継続する。
 麦とホップは、ブランドリニューアルを実施し、4月17日に赤を限定発売、北海道PREMIUMも3月6日にリニューアルする。ノンアルコールビールについては「生の時代へ」をアピール、2月13日に金と黒を同時リニューアルしたうえで桑田佳祐を起用したコミュニケーション展開を大量出稿する考え。
 
 ワイン、スピリッツ事業では輸入ワインのオーストラリアワイン「イエローテイル」に3月13日、ピンクモスカートを新発売、国産ワインでも、ポレールとおいしいポリフェノールワインを同日に新発売する。洋酒ではモヒート(ラム酒ベースのカクテル)=バカルディというブランドの認知を強化し。ポストハイボールとしてモヒートを育成していく戦略。
 
 また説明会では、今年1月に発足したポッカサッポロフード&ビバレッジのマーケティング方針も説明、食品、スープ、レモンなどを含めて総合食品飲料メーカーとして事業を展開し、とりわけ北海道エリアはサッポログループ発祥の地としてブランドの長所をどう活用するかを検討するため、別会社サッポロフードマーケティングを設立、地域戦略、商品戦略を具体化していくことも明らかにされた。

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