ダイイチ(本社・帯広市)は、2018年9月期に売上高400億円を超える見通しだ。旭川市内の「東光店」を建て替え増床中で11月中旬に開店、今期に寄与するほか同じく旭川市内に10月に居抜き出店した「豊岡店」の売り上げがフルにオンするため。東光ストア(本社・札幌市白石区)、道北アークス(同・旭川市)、福原(同・帯広市)と同じ400億円台に入る。IMG_5640(写真は、帯広市のダイイチ本社)

 ダイイチが6日に発表した17年9月期は、売上高390億3800万円、営業利益13億6800万円で7・7%の増収、18・5%の営業増益になった。純利益は、子会社オーケーの吸収合併に伴う「抱合せ株式消滅差益」が9億5700万円発生したため18億2900万円と前期より144・1%増加した。いずれも過去最高の決算になった。

 全店ベースの売上高はオーケー店舗を吸収したことなどによって16年9月期に比べて7・7%増加したが、既存店は同1・9%増で同0・6ポイント低下した。売上高営業利益率は3・5%で16年9月期と同じだった。粗利(売上高総利益率)は、値引き、廃棄などのロス対策、仕入体制と在庫管理強化で24・3%になり、同0・1ポイントの増加。

 地域別売上高は、帯広ブロック(10店舗)172億2800万円、旭川ブロック(7店舗)115億8600万円、札幌ブロック(5店舗)102億1500万円になった。単純計算した各ブロック1店舗当たりの増加は、帯広が3100万円、旭川が4800万円、札幌が1200万円で札幌の伸びが低く、競合スーパーの多い札幌は苦戦しているようだ。

 18年9月期の売上高は405億9000万円、営業利益は13億7600万円を予想、4%の増収、0・6%の営業増益を見込む。ただ、イトーヨーカ堂グループとして情報共有、共同販促の効果は発展途上のため、流通再編に絡むM&Aの可能性も否定できず業績の振れ幅は見通せない。


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