北海道が20日に発表した2016年度の地価調査。商業地の基準地数は道内271ヵ所で15年度よりも下落したのはそのうち171地点(前年度は193地点)、上昇したのは42地点(同33地点)。平均変動率は1992年度以降で25年連続の下落となったが、札幌市での上昇率が拡大したことや上昇、横ばいとなる地点が札幌市以外でも増えたことから全体の下落率はマイナス1・0%となり6年連続で縮小した。
 そこで、本サイトは前回の住宅地の基準地価ベスト5に続き、商業地の地価ベスト5の現場を歩いてみた。なお、ベスト5は昨年度と順位に変わりがない。

①札幌市中央区北3西2-1-13外 ㎡単価205万円 前年比10・8%増
 JR札幌駅南口から1丁画南に離れた地点。さっぽろ東急百貨店の向かい側に位置している。商業・ビジネスが混在した札幌の平均的な都心の顔を持つ地域と言えそう。意外にも昨年からの上昇率はベスト10にも入ってこない。
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②札幌市中央区大通西6-6-1 ㎡単価120万円 前年比12・1%増
 樹齢130年を超えるケヤキが目印の大通公園6丁目。野外ステージもあり様々なイベントが行われる。基準地は、その南側の一角。大通ゾーン・ビジネス街の平均的な場所と言えそう。
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③札幌市北区北7西2-6 ㎡単価90万円 前年比16・9%増
 JR札幌駅北口からすぐところにあるのがこの基準地。JRのパセオにも近いオフィス街。周辺では大規模再開発も進行中。駅北口の地価指標となる基準地。
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④札幌市中央区南2西5-26-17 ㎡単価80万円 前年比19・4%増
 大通地域の平均的な商業・ビジネス街にある基準地。道内商業地として地価上昇率19・4%増はトップ。前年度の伸び率6・3%増から大きく跳ね上がった。8月にホテルがオープンし、地区の土地利用度が高まっている。
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⑤札幌市中央区大通西10-4-132 ㎡単価56万円 前年比19・1%増
 中心部から地下鉄でひと駅離れたこの基準地が今年度も5位に顔を出した。地下上昇率19・1%は全道3番目。地価上昇の波は、大通西6丁目以西にも及び始めている。
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