ニトリホールディングス(本社・札幌市北区、東京本社・東京都北区)が旧北海道拓殖銀行小樽支店を活用して整備を進めてきた「似鳥美術館」が9月1日から公開される。これによって同社が昨年7月から小樽市色内の歴史的建造物を利用して進めてきた「小樽芸術村」がグランドオープンすることになる。初年度15万人の来場を見込む。※動画はこちらの画像↓をクリックしてご覧ください

IMG_7379(似鳥美術館には絵画約140点が展示されている=写真)

 似鳥美術館の一般公開を前に関係者を集めた内覧会が30日に行われた。同美術館は、1923年(大正12年)に建築された旧拓銀小樽支店の建物(地下1階、地上4階)を活用したもので、延床面積3309㎡。かつて小林多喜二が勤めていた同支店の圧巻は、1階から3階までの吹き抜けを支えるように立つ6本の古典的円柱。ここの展示品はいずれも似鳥昭雄会長が約20年前から収集したもの。

 地下1階は、昨年7月に先行オープンした旧荒田商会の建物内で展示していたアールヌーヴォー・アールデコのグラスを移設して拡充、展示品を約160点に増やした。1階はショップ、2階は高村光雲と弟子たちの木彫作品を14点展示、3階は岸田劉生や黒田清輝、山下清のほかルノワール、ユトリロなど国内外の洋画、4階は横山大観や川合玉堂などの日本画が展示されており絵画の展示総数は約140点。
IMG_7402(1階から3階の吹き抜けには6本の円柱が往時を偲ばせる=写真)

 小樽芸術村学芸員の金澤聡美さんは、似鳥美術館の魅力について「小樽が栄えた100年前に活躍していた様々な作家の作品が時代を切り取るようにこの歴史的建造物の中に集約展示されています。それが一番の魅力です」と話した。
IMG_7407(地下1階はアールヌーヴォー・アールデコのグラスのギャラリー=写真)
IMG_7418(写真は、似鳥美術館の外観)

 小樽芸術村は、昨年7月に旧高橋倉庫を利用した「ステンドグラス美術館」、旧荒田商会を利用したミュージアムショップが先行してオープン、今年8月1日からは1927年(昭和2年)に建築された旧三井銀行小樽支店公開も始まった。この館は地下の貸金庫や2階の会議室などが当時の状態で公開されており絹を使った壁紙に付いたシミもそのまま。 

 1階には芸術村の学芸員が調べた1879年からの『小樽の銀行遍歴表』が展示されており、小樽の金融史を俯瞰出来て興味深い。また、石膏彫刻の模様が広がる天井を利用、日本の四季をモチーフにした7分程度のプロジェクションマッピングも一定間隔ごとに投影されている。
IMG_7330(旧三井銀行小樽支店の天井ではプロジェクションマッピングが行われている=写真)

 小樽芸術村の天池風太支配人は、「芝生や公園も整備した複合施設として興味を持ってもらえるのではないかと期待しています。東京国立近代美術館や大原美術館を目指して頑張りたい」と意気込みを語っていた。


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