北海道日本ハムファイターズが球場一体経営のため新球場建設の調査検討を始めた。日ハムにとっては自前球場を持つことは2004年に移転して以来の悲願。札幌ドームを所有する札幌市と日ハムは3年ほど前までは良好な関係だったが、昨年あたりから風向きが変わり今年に入ってからは両者の関係は冷え込んでいた。日ハムは札幌ドームを公設民営にして運営権取得や買い取りなど水面下で模索を続けてきたようだが、市の姿勢に痺れを切らし新球場建設に舵を切ったようだ。IMG_9172(写真は、札幌ドーム)

 札幌ドームは2001年に翌年のW杯サッカー大会に向けて約500億円で市が建設し開業。サッカーと野球の可動式グラウンドが特徴。開業15年が経過し、市の借金は150億円ほどに減っているという。

 日ハムは、札幌ドームの周辺を使ってホテルやショッピングセンターなどエンターテインメント施設を建設して球場を核にしたテーマパーク的な構想を市に打診したようだが、札幌ドームの土地は国有地で周辺も同様のため日ハムの意向を拒絶。
 
 市はドームを運営する第3セクター、札幌ドームの社長交代時期に差し掛かった今春も防波堤になる現・長沼修社長(元HBC社長)を続投させた。長沼氏は健康面で不安があるとして辞任の意向だったが、市の慰留で続投せざるを得なかった。
 
 一試合800万円プラス歩率の使用料を市はこれ以上下げるつもりはなく、引き留める考えもない。日ハムの自前球場検討は、市も織り込み済みなのである。
 新球場候補地は、15ヵ所以上とされ、有力なのが札幌市内の北海道大学北キャンパス構内、真駒内地区、月寒グリーンドーム跡地、それに北広島市の総合運動公園予定地の4ヵ所。それぞれ一長一短があるが、北広島市は日ハムがドーム建設に踏み切れば新駅建設も視野に入れるという。
 
 新球場の建設費は500億円と見込まれる。実現すれば、公共事業で開発が進んできた北海道の流れが民主導に変わるきっかけになるかもしれない。ただ、日ハムは、球団運営について自前主義を貫く傾向があって、地元企業とのコラボレーションが少ないとされる。大構想の実現にはこうしたオール自前主義からの脱皮も必要になりそうだ。


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