JR苗穂駅南口に、札幌市中央区では初となる駅直結のツインタワーマンションの建設が始まっている。北3東11周辺地区市街地再開発事業の一環で、総戸数も408戸と中央区内では2000年以降で最大の戸数となる。2021年11月下旬と22年3月下旬にそれぞれ竣工、苗穂駅周辺が大きく生まれ変わる。(写真は、「プレミストタワーズ札幌苗穂」の建設現場。奥に見えるのは苗穂駅北口で建設中の「ザ・グランアルト札幌 苗穂ステーションタワー」)

 大和ハウス工業(本社・大阪市北区)北海道支社(札幌市東区)が分譲するマンションで、名称は「プレミストタワーズ札幌苗穂」。駅に向かって右側がA街区の「アクアゲート」、左側がB街区の「ブライトゲート」。「アクアゲート」は、地上25階で高さは85・29m、「ブライトゲート」は地下1階、地上27階で高さは89・69m。戸数はそれぞれ204戸。

 間取りは各1LDK~4LDKで全36タイプのバリエーションがあり、専有面積はいずれも42・29㎡から112・01㎡。駐車場の収容台数は、いずれも128台。「アクアゲート」1階には商業施設が予定され、「ブライトゲート」にも1階に商業施設、3階に診療所機能を備えた医療施設が整備される。また、B街区には12階建て高齢者向け住宅(77戸)も整備される。

 マンションには多彩なコンシェルジェサービスが用意されるほか、ホームパーティーやミーティングなどに活用できるラウンジも設置する。いずれも空中歩廊で駅に直結するため雨や雪に晒されずに駅まで行くことができる。苗穂駅から札幌駅までは1駅3分の距離でアクセスも良好。

「北3東11市街地再開発事業」の地区から約800m西には「北4東6周辺地区市街地再開発事業」も行われており、こちらでは総戸数275戸の「ザ・タワーズフロンティア札幌」(大和ハウス工業、住友不動産、大京が分譲)が19年7月に竣工している。また苗穂駅北口では、札幌市苗穂駅北口整備事業として27階建て、300戸の分譲マンション「ザ・グランアルト札幌 苗穂ステーションタワー」(大京、住友不動産、JR北海道が分譲)が21年1月竣工に向け建設中。苗穂駅から札幌駅にかけては新築マンションが目白押しの地域となっている。


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