ディスカウントストアのトライアルが江別市に「大麻店」オープン、小型バラエティストアの北海道1号店

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 ディスカウントストアのトライアルが28日、「大麻店」(江別市大麻東町)をオープンした。トライアルにとって、道内初の小型店で同社が関東圏で展開している小型店舗バラエティストアの北海道版。「大麻店」は、これまで2つの食品スーパーが営業してきた大麻地区センターの1階部分、約900㎡に居抜きで出店した。(写真は、買い物客が並ぶトライアル大麻店と混みあう店内)
 
 大麻東地区センターは、大麻銀座商店街の一角にある。かつて食品スーパーのジョイ やラルズマートが出店して営業してきたが、2年ほど前に撤退し空き店舗だった。同センターは2階建てで、1階は大麻銀座商業協同組合が所有し2階は江別市が所有、大麻出張所として利用されている。
 
 トライアルは、1階部分を大麻銀座商業協同組合から10年間の賃貸契約を結び、出店した。
 
 当日は午前9時30分のオープン予定だったが、買い物客が多数並んだために開店を10分繰り上げた。
 
 オープンセールでは価格は通常よりも割安になっているが、基本路線はエブリデーロープライス(EDLP)で日替わり特価の商品を揃えず毎日低価格で販売するスタイル。
 
 バラエティストアでは生鮮食品は置かないが、大麻店では「地域の買い物ニーズに合わせて最低限必要な生鮮食品と日配品を品揃えして、歩いて来られるお客様のニーズに対応している」(トライアルカンパニー北海道支店北海道販売部部長の木戸康夫氏)という。
 
 かつて、ジョイやラルズマートが相次いで撤退しただけに採算ベースに乗せるのは厳しいと見られるが、木戸氏は、「江別市の野幌店や札幌市の厚別店など周辺に『トライアル』の店舗があるため認知度は高い」と自信を示している。
 
 24時間営業で、年間売上高は約15億円程度と見込んでいる。
 トライアルでは、今回の大麻店を小型バラエティストアの実験店舗と位置づけ、居抜き出店で多店舗化を進めていく考え。

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