西條(本社・名寄市)が、新たにショッピングモールの運営に乗り出した。13日、東神楽町ひじり野地区にある既存のスーパーセンター(※食品とホームセンターが一体になった大型店のこと)「ベストム東神楽店」と隣接して「アルティモール東神楽店」をオープン、相乗効果を狙う。西條は名寄市や稚内市など道北地域を地盤に総合スーパー、ホームセンター、スーパーセンター、小型スーパーなど12店舗を展開しておりショッピングモールを新たな収益源に育てる。IMG_0358(写真は、アルティモール東神楽店のテープカット)
 
 東神楽町ひじり野地区は旭川市と隣接した新興住宅街で旭川市内へは車で約20分の距離。町の子育て支援が充実しており旭川市のベッドタウンとして若い夫婦世帯が増加、子供の数も増えている。また、旭川空港にも近い立地だ。
 
 13日にオープンした「アルティモール東神楽店」(※究極のという意味のアルティメットから名付けた)は、こうした立地環境を活かして旭川中心部に行かなくても洗練された商品や飲食などができる“コト消費”の大型商業施設。長谷川産業グループの大型家具・インテリア店「スイート・デコレーション」が核店舗で、旭川空港で免税店を出店しているリラ・コーポレーションの食品・雑貨免税ショップ「ラソラ」、旭川ラーメン梅光軒で知られるオーシャンのブッフェレストラン「オンプ」、その他ファッションや雑貨、書店、ケンタッキーフライドチキン、ミスタードーナツといった飲食など合わせて合計約30店が入居している。また、町の補助を受けた保育士常駐のキッズパークも開設した。
 店舗面積は、約1万2000㎡で隣接するベストム店舗とは渡り廊下で繋がっている。駐車台数は約1800台。
 
 西條敬弘社長は、「ベストムは食品や日用品など最寄り品の店舗だが、お客様からおしゃれで楽しい買い物ができる店舗が欲しいという声を受けて建設したのがこのショッピングモール。広域から来ていただきたいですね。また、未利用の土地があるので今後チャンスがあれば広げていきたい」と本サイトの取材に答えた。
 ベストム東神楽店の年商は約45億円だが、アルティモール東神楽店で20億円、合計65億円の年商を計画している。
 
 西條は、総合スーパーとして「名寄店」、「稚内店」、「士別店」、「枝幸店」の4店舗、スーパーセンター「ベストム」は「東神楽店」と「中富良野店」(中富良野町)の2店舗、ディスカウントホームセンターの「ベストホーム」は「名寄店」、「稚内店」の2店舗、ディスカウント食品の「ベストマート」が「東光店」(旭川市)の1店舗、小型スーパーの「Qマート」を「下川店」(下川町)、「風連店」(名寄市)、「名寄駅前店」(同)の3店舗出店しており5業態、12店舗を運営している。今回のショッピングモールを新たな業態に加えて収益拡大を目指す。同社は、今後も道北を中心に半径30㎞、商圏人口7万人が見込める良い立地があればスーパーセンターやショッピングモールの出店を検討していく。
 
 なお、3月27日にはJR旭川駅前の大型ショッピングセンター「イオンモール旭川駅前」がオープンするため、しばらくは中心部と郊外での集客合戦が繰り広げられそうだ。
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IMG_3510(初日に大勢の客が詰めかけたショッピングモール内=上。既存のベストム東神楽店と隣接するアルティモール=下)



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