来日する中国人に対する数次ビザ有効期限が、10月17日からこれまでの最長5年から最長10年に延長されるなど取得要件緩和に伴い、北海道でも日中間の人的交流の拡大や観光入り込み、投資が今まで以上に呼び込めるのではないかと期待の声が上がっている。IMG_8629(写真は、永同昌集団が開発を進めるリゾート予定地にある日帰り温泉施設「ポロモイ」)

 政府は、10月17日から商用目的や文化人、知識人の来日を促進するため数次ビザの有効期限をこれまでの最長5年間から最長10年間に延長する。また、中国教育省直属大学75校の学生や卒業後3年以内の卒業生の個人観光1次ビザ申請を簡素化することにしている。
 これらの措置によって、ビジネスで来日する中国人の利便性を高めリピーター需要を喚起するほか、若年層の訪日観光を促進する。
 
 中国系資本による北海道への投資は星野リゾート・トマムの株式取得に見られるように活発になっている。トマムの株式を取得したのは、商業施設運営会社の上海豫園旅游商城で投資額は約183億円とされ、さらに施設拡張に向けて投資することが計画されている。
 
 また、洞爺湖畔でも中国資本の永同昌集団が洞爺湖町月浦地区で現在閉鎖されている日帰り温泉施設「ポロモイ」を含む周辺の土地約7万7000㎡を取得する予定。ここに低層ホテル3棟、戸建ての別荘やコンドミニアムを建設して大規模リゾートにするという。総投資額は100億円。
 
 一方、中国からの来道者数は、2015年度で55万4300人となり14年年度比63%の大幅増。訪日外国人の来道者数は208万人なので4分の1強が中国人観光客で占める。これまでは台湾や韓国からの来道者が多かったが15年度は中国が初めてトップになった。
 中国からの来道者が宿泊する観光地は①札幌市②函館市③登別市④洞爺湖町⑤旭川市の順。旭川市は前年度比で130%と伸び率は最も高い。
 
 札幌在住の中国人ビジネスマンは、「ビザ有効期限の延長で北海道と中国の行き来はとても楽になる。北海道への投資を呼び込めるのではないか。また、中国人観光客は団体から個人にシフトしており大学生らの個人旅行の伸びが期待できる」と話す。
ちなみに中国人が好きな道内観光地は、洞爺湖、阿寒湖、支笏湖で映画『ラブレター』の影響で30~40代は小樽好きが多いという。


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