スティック型ふとん乾燥機・加湿器のカドーが札証プロ向け市場に上場、古賀宣行社長「道内企業と事業連携する」

経済総合

 スティック型布団乾燥機やオートクリーン機能付き加湿器などの電子機器製造販売、カドー(本社・東京都港区)が、2026年9月25日、札幌証券取引所のプロ向け市場「Sapporo PRO Frontier Market」に上場した。これを受けて札証は、同年同月29日、有価証券上場通知書の交付式を行った。カドーのS-アドバイザー、ジャパンインベストメントアドバイザー(東京本社・東京都港区)や会員証券会社などから約30人が出席した。(写真は、有価証券上場通知書交付式。左から札証・長野実理事長、カドー・古賀宣行社長)
(写真は、交付式後の記念撮影)

 カドーは、ソニーでウォークマン開発などに携わったエンジニアの古賀宣行氏(68)と東芝で家電のデザイナーをしていた鈴木健氏(52)が、共通の友人を介して知り合い、意気投合。古賀氏が社長、鈴木氏が副社長として2011年6月に設立した家電製品の企画開発・製造販売企業。「技術とデザインに徹底的にこだわり、世の中にない人々の心を動かすような家電製品を作ろうという想いで創業した」と古賀社長。当初は、エクレアという社名だったが、先に東芝を退社して独立していた、鈴木氏が設立していた会社の名前であるカドーを引き継いた。カドーは華道とフランス語で贈り物という意味があるカドーを掛け合わせたネーミング。

 設立から15年が経過し、知名度向上の目的や資金調達のほか、地域で活動する企業との連携、協業のきっかけをつくるために東京証券取引所、福岡証券取引所、札幌証券取引所のプロ投資家向け市場に同時上場した。上場を機に特定投資家向けに新株を発行、3億円の資金調達も行った。

 この日行われた交付式で、札証の長野実理事長は、「上場を契機に北海道、札幌の地域課題解決に力をお貸しいただき、地域経済に新たな風を吹き込み、地元企業にも多くの刺激を与えてくれることを期待している。今回のプロ向け市場への上場を足掛かりに、より上位の市場へのステップアップを実現させ、さらにアジア、世界への証券市場に駆け上がっていただきたい」と挨拶した。

 古賀社長は、「札幌をはじめ地域の投資家や企業の皆さまと新たな接点をつくることによって、将来に向けた事業連携、事業創出を実現して地域社会とともに成長していきたい」と話した。カドーは創業以来、空調家電として空気清浄機、加湿器を展開してきたが、2023年からは健康リカバリー家電の分野で睡眠、健康をテーマにした家電機器に力を入れており、スティック型布団乾燥機やオートクリーン付き加湿器の業界標準化も目指している。2026年12月期の売上高は36億円を予想、売上高100億円を当面の目標に掲げる。1~2年で東証グロース市場へのステップアップを目標にしている。

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