2026年2月に中道改革連合から出馬して落選した前衆議の荒井優氏(51)が同年9月8日、札幌市中央区の旧「サツゲキ」跡にある次世代型ライブハウス「SYNC north(シンクノース)」で、2027年春の札幌市長選に出馬すると表明した。同市長選への出馬表明は、同年6月29日に表明したIT企業経営者入澤拓也氏(46)に続いて2人目。
(写真は、狸小路商店街の「SYNC north」で出馬表明する荒井優氏)
荒井氏は、農水官僚から道知事室長を経て1993年に日本新党から出馬、当選し衆議を通算8期務めた荒井聡氏(80)の長男。早稲田大学政治経済学部卒業後にリクルート入社後、仲間とベンチャー企業を起業するも失敗。その後、ソフトバンクを経て、2016年2月から祖父が設立した学校法人札幌滋恵学園札幌新陽高校校長に就任。2021年の衆議選に出馬し、小選挙区で敗れたが比例で復活当選。2024年の衆議選では小選挙区で当選した。2026年の衆議選では小選挙区で落選し、比例復活も叶わなかった。同年7月には中道改革連合を離党した。
荒井氏は出馬会見で、札幌の開祖、島義勇の言葉を引用、「ひらく!」をキャッチフレーズにして、「開く。啓く。拓く。」を市長選向けた市民対話のテーマにしていくことを示した。「ひとづくり」「経済と財政」「雪と交通」など6つのビジョンを掲げ、稼ぐ札幌の実現や副首都の実現を強調した。清田や手稲への地下鉄延伸については、衆議時代から可能性を模索してきたことから、「こうすれば実現可能ではないか、という手法を示していきたい」と述べた。
雪対策は、市長直轄のプロジェクトにし、予報の段階から市長が庁舎に待機して向き合い、生活者目線での除排雪については除排雪の事業者とあり方から議論するとした。中島公園で建設が予定されているMICE施設は、「首都直下型地震が起きた場合の日本の防災拠点として司令塔の役割を持たせる」と語った。オリンピック・パラリンピック誘致については、ゼロベースで議論していく姿勢を示した。
市長になった場合に、一番やりたいこととして掲げたのは「ひとづくり」で、「結果が出るのには時間がかかるからこそ、一番重要で最初から取り組まないといけない。子どもを産みやすい環境を含めて取り組んでいきたい」と語った。
無所属で出馬することについて、「地域の選挙に政党の支援は必要はないと思っている。私から政党に支持をお願いするつもりはない」と強調した。出馬表明のタイミングがこの時期になったことについて、「秋元市長が4選不出馬を表明されたから」と述べた。出馬を決めた理由について、「民間企業やベンチャー企業の経験、衆議や高校校長などしてきた挫折をいくつも経験した。先日亡くなった後援会長の小砂憲一・アミノアップ会長からの問いかけも大きかった。これまで宿命にどう向き合っていくのかが問われた人生だったので、今回は市長選出馬という宿命に向き合う決断をした」と語っていた。

































