北海道日本ハムファイターズ新球場のネーミングライツを取得するなど北海道での事業を強化している日本エスコン(本社・東京都港区)は、道内で初のマンション分譲事業に取り組む。(写真は、日本エスコンが取得した旧中村医院。建物解体後にマンション建設を始める)

 日本エスコンは、関西圏や首都圏などで不動産総合開発事業を展開しており、2020年12月期の売上高は773億800万円。そのうちマンション分譲事業は306億7700万円で約4割を占めている。北海道との繋がりは、2017年6月に札幌ススキノにホテルを竣工させ、「ホテルネッツ札幌」に一棟貸ししたのが最初。20年1月には北海道日本ハムが23年に開業予定の新球場のネーミングライツを取得、「エスコンフィールド北海道」を核とする北海道ボールパークFビレッジでの総合的な不動産開発にも参画する。また、21年3月にはJR北広島駅周辺市有地での「駅西口周辺エリア活性化事業」で、北広島市とパートナー協定を締結、北海道を関東、関西、中部、九州に並ぶ重点地域と位置付けている。

 今回、取得した土地は、札幌市東区北24条東17丁目3番1の旧医療法人社団中村医院の跡地。地下鉄東豊線元町駅から徒歩4分の宮の森・北24条通沿いで敷地面積は約270坪(892・85㎡)。同社は、ここに建築面積約97坪(320・81㎡)を利用して、鉄筋コンクリート造の地上14階建てのマンションを建設する。戸数は39戸、延べ床面積は約941坪(3107・41㎡)、マンションの高さは43・200m。着工は2021年9月15日頃を予定している。

 建築主は日本エスコン、設計、監理は企画設計事務所オルト(札幌市中央区)。日本エスコンのマンションブランド名は「レ・ジェイド」。21年12月期は全国で1062戸の引き渡し予定で、22年以降は毎年1200戸の安定供給をしていく。北海道でも第1号のマンションを皮切りに分譲事業を積極化していく。


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