ホクレン商事(本社・札幌市北区)は、2026年9月に北見市内の「エーコープたんの店」と「エーコープるべしべ店」を閉店する。いずれも赤字が続いているほか、店舗運営に必要な人員の確保も難しくなってきたため、営業終了を決めた。インフレによる物価高で仕入れ価格も上昇、売価に転嫁できない状況が追い打ちをかけた。
(写真は、「エーコープたんの店」=ホクレン商事提供、禁無断転載)
(写真は、「エーコープるべしべ店」=ホクレン商事提供、禁無断転載)
「エーコープたんの店」(北見市端野町三区483-17)は、2026年9月11日(金)で閉店する。1979年9月にJAきたみらい(当時はJA端野)が「Aコープ」としてオープンさせた店舗で、売り場面積は約160坪。その後、エーコープ道東が店舗を承継、「エーコープたんの店」として運営したが、2008年4月にエーコープ道東とホクレン商事が合併、ホクレン商事が存続会社になって、運営を担うようになった。
ここ数年は、売上高2億5千万円程度で推移し、店舗従業員は約10人で展開していたが、近隣に「業務スーパー」や「トライアル」が新規出店、売り上げ減少に拍車がかかっていた。
「エーコープるべしべ店」(北見市留辺蘂町仲町55)は、2026年9月15日(火)で閉店する。2002年11月にJAきたみらい(当時はJA留辺蘂)が「Aコープ」としてオープンさせた店舗で、売り場面積は約212坪。この店舗もエーコープ道東が引き継ぎ、「エーコープるべしべ」として承継。その後、ホクレン商事が運営を承継した。年間売上高は直近で3億5千万円、店舗従業員は約20人。
2店舗ともに赤字店舗で、人手不足によりバックヤードでのインストア製造にも支障をきたしていたほか、配管や冷蔵・冷凍ケースの老朽化も抱えていた。また、近年の食品価格の高騰による仕入れ価格の上昇を、定番価格に十分に転嫁できず粗利益率が低下、赤字幅が拡大する状況になっていた。
2店舗はJAきたみらいが所有しているが、設備の更新投資をしても資金回収が困難なため、ホクレン商事とJAきたみらいは閉店を決めた。ホクレン商事では、「地域組合員の生活を守ることができず非常に残念」と話している。「エーコープたんの店」は北見市中心部に近いため、多くのスーパーがあり、同店閉店後の買い物環境は維持できる見通し。「エーコープるべしべ店」の留辺蘂地区では、道東アークス(本社・北見市)が「ラルズマート留辺蘂店」(留辺蘂町東町北97-1)を展開しており、極端な買い物環境悪化は避けられそう。

































