三井不動産(本社・東京都中央区)と三井不動産ホテルマネジメント(同・同)は20日、札幌市中央区北5条西6丁目に「三井ガーデンホテルウエスト」を開業する。10年前に開業した「三井ガーデンホテル札幌」に隣接した立地で、旅行客の利用を見込み初年度稼働率85%を計画している。※動画はこちらの画像↓をクリックしてご覧ください

(写真は、20日開業する「三井ガーデンホテル札幌ウエスト」の外観)
(写真は、ジュニアスイートツインの客室)

 鉄骨造、地上13階建てで客室数は169室。ツインやトリプルなど既存の「三井ガーデンホテル札幌」よりも広めの客室で3人の利用が可能な客室を70室設け、ファミリー層や小グループの旅行需要に応える。建物の低層部はレンガやガス燈をデザインに取り入れ、上層部のモノトーンのデザインとコントラストをつくり出している。

 ロビーには吹きガラスをイメージした照明、階段壁面にはラベンダーのドライフラワーを並べるなど北海道をモチーフにしたディテールを取り入れた。1~2階の吹き抜けには見る角度によって雪の結晶や時計に見える造形『光の指針』(藤倉翼作)や1階エレベーターホールには、伝統工芸の木彫りの熊をテーマに椅子やテーブルなど木製家具を解体して制作された『WOODY BEAR』(magma作)、2階の大浴場にはススキをイメージした鉄の作品『風標』(中林丈治作)など北海道の文化・伝統を現代的に表現したアートも設置されている。

(写真は、吹きガラスをモチーフにした天井照明があるロビー)

 客室は海と森をモチーフにした2つのデザインでソファやカーテン、タイルはそれぞれのイメージで統一されている。長押は専用フックで移動でき、どこでも自由に洋服や小物を掛けることができる。最高級の「ジュニアスイートツイン」は広さ60・7㎡、アイヌの着物をモチーフにしたパーテーションで寝室と居間が仕切られ、料金は1泊6万6000円。客室番号のサインには北海道の動植物が散りばめられ、アートギャラリーのような廊下になっている。

(写真は、カフェレストラン「さんかく堂」)

 2階のカフェレストラン「さんかく堂」は、北海道の新鮮な野菜、肉、魚を使用した和洋ビュッフェで、ライブキッチンで提供する焼きたてクレープはグリル食材とオリジナルソースをお好みで盛り付けるメニュー。
 また昼12時からは札幌でリゾット専門店や夜パフェ専門店を展開しているGAKUのプロデュースによる「大人の皿盛りクレープ」を提供、宿泊客以外も利用できる。

 杉浦智雄総支配人は「三井ガーデンホテルが2棟並ぶのは全国でも札幌だけ。既存のガーデンホテルはビジネス客、ウエストは旅行客に特化していきたい。朝食レストランにもこだわりを持っており地産地消の料理で北海道をしっかりとアピールしたい」と話していた。


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