コープさっぽろの「ファーストチャイルドボックス」、開始から8年目で10万人突破へ

社会・文化

 コープさっぽろ(本部・札幌市西区)は、組合員の子育て支援の一環として、赤ちゃんが生まれる前にベビー服や紙おむつなどを贈る第一子向け「ファーストチャイルドボックス(FCB)」、第二子以降向け「コープチャイルドボックス(CCB)」の取り組みを行っている。FCB、CCBの利用者は、2026年中に累計10万人を達成する見込みで、民間が取り組む手厚い子育て支援として、組合員から喜ばれている。(写真は、コープさっぽろが子育て支援の一環として行っている「ファーストチャイルドボックス」)
(写真は、コープさっぽろの宅配担当者が直接届ける「ファーストチャイルドボックス」)

 FCBは、コープさっぽろが2018年4月にスタートした子育て支援事業。フィンランドで妊婦に無償で贈られている「母親手当(ベイビーボックス)」をモデルに、フィンランド大使館の協力を得て始めた。出産を控えた家庭の経済的、精神的な負担を軽減するとともに、親が子どもを迎えるきっかけをつくることも目的にしている。

 対象は、道内に住むコープさっぽろの組合員で、母子健康手帳を取得していることが条件。出産予定日の1ヵ月前までに申し込みと、ベビー服や紙おむつ、おしりふきなど約20点を詰め合わせたボックスが自宅に届けられる。ベビー服は、フィンランドのブランド「Reima(レイマ)」の製品やフィンランド発祥の物語「ムーミン」のデザインを取り入れた製品なども含まれている。コープさっぽろは、レイマと直接取引をしていることから、コープさっぽろの要望を取り入れた製品も用意している。利用者からは、「出産準備にさまざまな費用が掛かるために助かる」「北欧らしいデザインが好き」「これだけたくさんの子育て用品が入っているのは驚き」といった声が寄せられている。

 2019年9月からは、組合員から寄せられた要望を受けて、第二子以降の子どもを対象にした「コープチャイルドボックス(CCB)」も開始した。こちらには紙おむつやおしりふき、ベビーソープなど日常的に使用する消耗品を中心に約10点が入ったボックスが届けられる。FCBとCCBの利用者数は、2026年8月末で累計9万7725人。ひと月に約1000人のペースで利用者があるため、年内には累計で10万人を超えることが確実。コープさっぽろでは、2026年12月頃に10万人目の利用者を迎えて、記念のセレモニーを行う予定。

 ボックスを贈るにあたって、コープさっぽろの細やかな配慮もある。宅配便を利用してビジネス的に送るのではなく、コープさっぽろの宅配担当者が直接届けている。コープさっぽろは、ラストワンマイルが持つ重要性を意識しており、宅配担当者がFCB、CCBを受け取る組合員とフェイス・トゥ・フェイスで繋がることによって、組織と組合員の交流を深めるきっかけづくりにしている。

 組合員活動部の米澤優香部長は、「出生率の向上とまではいきませんが、第一子の妊娠期から子育てが楽しいと思えるような環境づくりと、妊娠していることを私たちが祝福していることを感じてもらうきっかけになればと思います」と話す。また、FCB、CCBをきっかけに、コープさっぽろの年代を網羅したシームレスな取り組みを知ってもらうことも、目的の一つになっている。

 FCB、CCBの支援内容についても、一定期間ごとに利用者の声を反映しながら贈る商品の見直しも行っている。米澤部長は、「組合員の皆さんの声を聞きながら、より子育てに生かせる支援ができたらよいと思っています」と話している。

 コープさっぽろでは、FCBやCCBの他にも1~2歳児を対象に4冊の絵本をプレゼントする「えほんがトドック」や宅配手数料を優遇する「トドック子育てサポート」、育児中の食事づくりを助ける「離乳食がトドック」などの取り組みを通じ、妊娠期から乳幼児期、さらに学齢期まで切れ目のない子育て支援を実施している。行政や地域との連携、宅配や店舗など、コープさっぽろが持つ接点を生かしながら、子育て世帯を支える取り組みをさらに広げていく考えだ。

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