公益財団法人太陽財団(東原俊郎理事長)は18日、札幌グランドホテルで平成25年度助成対象事業の贈呈式を開催した。道内各地で地域づくりに取り組んでいる団体などから応募を受けて選定された27事業30団体に目録が贈られたもので助成金総額は1316万円。助成団体を代表して特定非営利法人「奏楽(そら)」理事長の岩崎弘昌氏は、「太陽財団の助成を受けた私たちの活動が、北海道の明るさや元気に少しでも役に立てるように努力していきたい」とお礼の言葉を述べた。(写真は、贈呈式で目録を手渡す東原俊郎理事長=左)
 
 太陽財団の助成は平成13年度から始まり、今回で13年目の助成になる。平成25年度は応募総数103件の中から選定会議や理事会の審査を経て27事業30件、総額1316万円の助成が決定した。第1回からの助成総件数は219件、助成総額は1億6360万円になった。
 
 平成25年度の助成対象事業は、クラシック音楽による音楽教育福祉事業や自然との触れ合いの中で食育を通した教育と地域交流事業、地域特産品ブランド化による地域活性化を目指した事業などで、東原理事長から各団体等に目録が手渡された。
 
 東原理事長は、「これまでの12回で200件弱に助成してきたが、半分強の団体などが形を変えても活動を続けている。今後も地域とともに喜びあいながら共に賑わいを創っていきたい。『誇ろう、北海道』をスローガンに地域の元気づくりに少しでも役立つことを続けていく」と語った。
 
 続いて来賓の岩間久哉北海道総合政策部地域づくり支援局長が「太陽財団には引き続き北海道の地域づくりを応援していただき、道も一緒になって北海道を明るくする取り組みを進めていくきっかけ、出会いの場にさせていただきたい」と挨拶。岡田康司社団法人地域経済総合研究所理事長も「私心なく北海道の地域づくりに取り組む姿勢は素晴らしい」とエールを贈っていた。
 
 その後、平成25年度の助成対象団体を代表して挨拶した岩崎氏は、「助成を受けた団体はこれまで社会貢献、福祉活動、街おこしを通じて北海道を何とか元気に豊かにしたいとコツコツと活動を続けてきた。しかし、現実にはなかなかこうした活動が受け入れられず、むしろ衰退の傾向さえある。活動費は思うに任せず自腹を切ってかろうじて続けている状況だけに、助成は願ってもないこと。私たち団体の来年度の活動に強力な援軍を得て様々な夢を描きながら活動していきたい。その責任も痛感している」と述べた。
 
 主な助成対象事業と活動団体は以下の通り。
▽音楽教育福祉事業「奏楽(そら)」音楽の贈り物プロジェクト2013(特定非営利法人奏楽)▽盤渓の森憩いの里山づくり(社会福祉法人札幌この実会)▽第3・4回札幌おやじサミットin東橋小学校の開催(札幌おやじネットワーク)▽ALIVE11(NPO法人国際曲劇団)▽地域コミュニティと中高生による劇場公開映画の制作(コトニ夢映画制作プロジェクト実行委員会)▽高校生チャレンジグルメコンテストinHOKKAIDOの開催(高校生チャレンジグルメコンテスト実行委員会)など全27事業30件。


4人の方がこの記事に「いいんでない!」と言っています。