札幌市中央区北1西12の「ニトリ文化ホール」(さっぽろ芸術文化の館)が、9月末に閉館する。8月末にはホテル部門の営業が終了しており、1971年に開館した旧北海道厚生年金会館の流れを汲む文化芸術の殿堂が47年で役割を終える。跡地には中規模MICE施設が整備される予定。20180724_155426(写真は、9月末で閉館するニトリ文化ホール)

 1971年9月に開館した北海道厚生年金会館は、座席数2300席のホールと部屋数120室のホテルを併設した複合施設。2005年に国の年金・健康保険制度改革の一環と一般競争入札が決まり、08年11月に札幌市が土地建物を28億7408万円で取得、09年12月に「さっぽろ芸文館」と改称された。管理運営は札幌商工会議所が行うようになった。10年4月からネーミングライツ(命名権)が導入されて、「ニトリ文化ホール」と呼ばれるようになっている。

 市は、北1西1の再開発ビル「創世スクエア」内に10月に「札幌文化芸術劇場(愛称・hitaru)」が開館することから、以前から「ニトリ文化ホール」の閉館を決めていた。

 閉館後、建物は解体され、約3300坪(約1万1000㎡)の敷地にMICE(会議・研修、招待旅行、国際会議、展示会・見本市など)需要を見込んだホールと展示会場を備えたコンベンション施設を整備する考え。近隣には「ロイトン札幌」や「札幌プリンスホテル」があり、MICEの相乗効果が見込める。

 市は、中島公園に大規模MICE施設を整備する方針のほか、既に東札幌には札幌コンベンションセンターが稼働している。「中島公園は大規模MICE、ニトリ文化ホール跡は中規模MICE、東札幌は地元企業、団体のMICE向けと3施設の棲み分けができる」(札幌市まちづくり政策局)としている。
 文化芸術の殿堂として札幌市民や北海道民に親しまれてきた旧北海道厚生年金会館、その役割は札幌文化芸術劇場に承継される。